桜が咲き、ところによっては花見シーズンが本番を迎えているこの頃、新年度も始まり、数日が経ちました。
新入社員が部署に配属され、心機一転した職場の雰囲気もなんとなく落ち着いてきたあたり、そろそろ歓迎会や歓送迎会を開くという会社も多いと思います。
あなたも入社したときには、新入社員として歓迎会を開いてもらったことと思いますが、月日が経ち、今は上司として歓迎会で締めの挨拶をすることもあるのではないでしょうか。
そこで今回は、そんなあなたのために、上司として新入社員の歓迎会で締めの挨拶をする場合のポイントや文例を紹介してみたいと思います。
締めの挨拶は定番の文例を参考にアレンジを加えるのがコツ
歓迎会はお酒を交えて無礼講とすることが多いと思いますが、これから新入社員と携わっていくことを考えると、上司としては歓迎会の挨拶をしっかりと準備しておきたいところですよね。
とりわけ、新入社員にしてみると、緊張していたときに聞く最初の挨拶よりも、緊張がほぐれてきたときに聞く最後の挨拶の方が強く印象に残るため、締めの挨拶というのは、とても重要です。
ということで、さっそくですが、締めの挨拶のコツとしては次の2つがあります。
- 「何を新入社員に期待しているのか」が伝わる文章を準備しておくこと
- 一般的な締めの挨拶として定番の文章を参考にアレンジを加えること
それでは、上記のコツを踏まえて、まずは一般的な締めの挨拶を見てみましょう。
新入社員を暖かく迎え入れたことにより、益々の繁栄を祈念(きねん)する意を込めて、締めの挨拶と代えさせていただき、一本締めで締めたいと思います。
上記のような挨拶が一般的な挨拶となりますが、このような定番の文章もアレンジを加えることで、グッと気を引き締められるワンランク上の文章に仕上げることができます。
アレンジの具体的な方法としては、たとえば、コツの1つめに紹介した「何を新入社員に期待しているのか」が伝わる内容を盛り込むという方法があります。
具体例をあげるとすれば、次のような内容です。
上記の内容以外で、一般的な挨拶の文章をアレンジする場合には、新入社員のモチベーションを上げる言葉選びをすることがとても大切です。
ただ、言葉を選ぶときには、部署や課ごとの歓迎会なのか、会社全体での歓迎会なのかによって求められる言葉も変わるため、慎重に言葉を選ぶ必要があります。
たとえば、普段から何かとコミュニケーションを取る機会が多く、アットホームな雰囲気になりやすい「課」などの単位で開催する歓迎会においては、新入社員が緊張しないような和やかな雰囲気で、これから共に働いていくことができることに対する期待を踏まえた言葉を並べるのが最適ですよね。
もし「課」などの単位で歓迎会をするのであれば、締めの挨拶は次のような流れで挨拶すると、良い内容になると思います。
- 新入社員の名前や配属先などの挨拶
- 社会人としてのマナーやモラルなど
- 共に働いていくことに対する期待
- 励ましの言葉
しかし、このときに会社全体の歓迎会と同じように言葉を選んでしまうと、少々不相応な、重すぎる言葉になってしまうということは、なんとなく想像できるのではないでしょうか。
異動による転任者を迎える場合は?
ちなみにですが、新入社員だけではなく、人事異動による転入者を迎える歓迎会もありますよね。
この場合には、新入社員に向けた内容とは求められる内容が異なり、異動前の職場での、転入者に関する魅力的な情報を、あなたの部下たちに分かりやすく説明することにより、これから共に活躍する仲間の仕事ぶりを事前にあなたの部下たちに知っておいてもらうことが必要です。
その際のポイントを簡単に述べておくと、異動してきた転入者とこれから共に働くことで、職場の活性化を図ることができることを期待しているという旨を内容に盛り込み、最後はあなたも上司として、サポートしながら携わっていきたいという言葉で締めることです。
まとめ:歓迎会を意味あるものにできるかどうかは締めの言葉次第
今回は、上司が歓迎会で、主に新入社員向けに締めの挨拶をする場合の文例などについて紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?
ただの歓迎会となるか、襟を正す会となるのかは、あなたの最後の一言に委ねられているといっても過言ではありません。大切なことは、迎え入れる人材、それぞれに合わせた言葉を選ぶことです。
そのうえで、新入社員に向けた挨拶であればモチベーションを上げること、異動してきた転入者に向けてであれば、職場の活性化を期待していることを伝えることができると良いのではないでしょうか。
コメントを残す