こんにちは、腰痛と肩こりが尋常じゃないアラフォー男子のボクです。
40歳前後から急に体にガタがくるとはこのことかと日々、実感しています。
そんなアラフォー真っ盛りのボクですが、先日知人のお葬式に参列することがありました。
そのときに、あまりこれまで気にしていなかった「数珠」について学ぶ機会があったのです。
ハチロウ
母
ハチロウ
母
正直、アラフォーになるまで数珠についての知識がまったく皆無だったボクは、知人のお葬式をきっかけに数珠についていろいろと調べてみました。
また、両親世代など年配の方々にも話を聞きながら、アラフォー男性ならどういった数珠を持つのが適切なのか?自分の宗派とはなんなのか?といったことを知るうちに、数珠というものが非常に奥深いものだということを気付かされたわけです。
ここでは、そんな数珠に関する知識をご紹介していきます。
アラフォーの男性であれば知っておいた方がいい情報がたくさんありますので、ぜひ自分用の数珠を購入する際の参考にしてみてください。
サクッと流し読み
アラフォー男性なら知っておきたい数珠の基礎知識
それではアラフォー男性なら知っておきたい数珠についての基礎知識を学んでいきましょう。
まず数珠というものが何を表しているのかという根本的なことからお話をしていきますが、数珠は仏教における仏具のひとつで、唯一個人が所有していい法具でもあります。
お葬式の際には故人を偲び、供養をするためにも持っていくことがマナーとなっていますので、アラフォー年代であれば必ず持参しなくてはいけないといえるでしょう。
また、数珠というのは個人の思いや願いが込められているものとされているため、人から借りたり人に貸したりすることはNGとなっています。
数珠はどの宗派でも基本的に「珠」と「房」で構成されており、この珠には煩悩やそれに秘められた仏性があるとされています。
このように、ひとつの数珠にはひとりの人間の煩悩や信仰する仏様が宿っているという概念がありますので、数珠の貸し借りはご法度とされているわけです。
さて、次にアラフォー男性が数珠を選ぶ際のポイントをご紹介していきたいのですが、その前に最低限これだけは知っておいた方がいいという「数珠に関する基礎知識」をご覧ください。
ちゃんとした数珠を購入するためにも必要な知識ですので、ぜひ先に目を通しておくようにしましょう。
アラフォー向け数珠の基礎知識①数珠には本式と略式がある
数珠にはどの宗派にも関わらず「略式数珠」と「本式数珠」というものがあります。
2つの主な違いは珠の数や大きさ、材質や房のデザインです。
「略式数珠」
略式数珠というのは、宗派に関係なく誰でも身につけることができる数珠のことです。
本来、数珠の珠の数というのは108個と定められていますが、そこまで珠の個数が多いものを身につけるのは大変という部分もあり、こうした略式数珠というものが用意されています。
なお、略式数珠の場合は18玉・20玉・22玉という珠の数が基本です。
ただし、略式数珠の中には本式数珠になるべく近づけるようにと、108個を基準とした27玉・54玉のものもあります。
(108を整数で割れる数字)
アラフォー年代であればこの27玉・54玉のものを選ぶと、比較的見栄えもよく大人らしい振る舞いを見せることができますのでおすすめです。
ちなみに略式数珠は大半が一連数珠となっています。
「本式数珠」
ある程度自由なイメージがある略式数珠に対して、本式数珠というのは「自分の信仰する宗派の数珠しか選んではいけない」という厳格な決まりがあります。
というのも、数珠は法具のひとつですので、他宗教のものを選ぶというのは自身が属する宗教で崇めている神様への冒涜にあたるからです。
しかし、現代の日本においては核家族化が進み、分家につぐ分家といった形で自分の宗派がわからないという方もたくさんいます。
そうした場合は自身の両親に聞いてみるか、もしくは略式数珠を選ぶようにしましょう。
ちなみに本式数珠というのは珠の数が108個あり、2連のものが大半です。
見た目的にも非常に格式が高く、しっかりとしたイメージがあるので、できれば自分の家庭の宗派を確認したうえで本式数珠を購入するというのもアラフォー年代には必要なことといえます。
アラフォー向け数珠の基礎知識②数珠における房の違いについて
数珠には本式と略式があることが分かりましたが、それぞれには同じように珠と房がついています。
珠は基本的に大きさと材質の違いのみとなりますが、房はデザイン自体が異なるところが大きな特徴です。
また、房の形でどの宗派の数珠なのかということが分かったりもします。
そこで、数珠の房にはどういった種類があるのかをご覧ください。
<数珠の房の種類>
- 頭付房…もっともベーシックなデザインがこちらの頭付房です。紐が2つの束になって垂れ下がっているところが特徴となっています。
- 紐房…数本の紐が垂れ下がっているのが紐房です。こちらは浄土真宗の本式数珠にも使われています。
- かがり房…頭付房に似たデザインですが、珠との接続部分で2つの紐の束が編みこまれているところが特徴となります。
- 頭付松風房…1本1本の紐が細かく、繊細なイメージのあるデザインが特徴的です。
- 梵天房…ほかの房とは違い紐が玉状になっているため、房が絡まらないというのが梵天房の特徴です。
ただし、宗派によっては男性が身につけるには不適切という場合もありますので、男性が略式数珠を購入する際には避けた方がいいと言えるでしょう。
このように数珠は房部分で選べるものが決まったりもしますので、ぜひ覚えておいてください。
アラフォー向け数珠の基礎知識③数珠は宗派によって種類が違う
仏教は現代の日本でも、信仰している人数がもっとも多い宗教となっています。
なお、その数は4000万人弱で、日本の人口から考えると約1/3が仏教徒であるということが分かります。
仏教には宗派がいろいろと分かれていますが、その中でも信仰している人の数が多いのは「浄土真宗」「浄土宗」「真言宗」の3つです。
これに「曹洞宗」を加えた数が仏教徒全体の約半分となりますので、自身の家庭・家系がこれら4つの宗派のいずれかである可能性は高いと考えられます。
本式数珠を購入する際にはこうした宗派の違いも理解しておかなければいけませんので、どうぞ参考までに覚えておいてください。
なお、ほかの主な仏教の宗派というのは以下の通りです。
- 法相宗
- 律宗
- 華厳宗
- 天台宗
- 日蓮宗
- 融通念仏宗
- 時宗
- 臨済宗
- 黄檗宗
男性が本式数珠を購入する場合はこれらの宗派のうち、いずれかの数珠を選択することになります。
ただし、先ほども申し上げたように自分の家系の宗派がわからない場合は、無理に本式数珠を購入する必要はありません。
略式数珠の中でも玉数が多いものを選べば問題ないといえますので、略式数珠の中から選択するようにしましょう。
宗派ごとの本式数珠の違い
ここでは、信仰している人が多い5つの宗派における本式数珠の違いもご紹介しておきます。
- 浄土真宗…浄土真宗における本式数珠の特徴は紐房の片手数珠となっています。(男性用)
- 浄土宗…浄土宗の本式数珠は2つの輪で構成され、銀輪がついているのが特徴です。なお、浄土宗は宗派の関係により時宗の方でも使えるようになっています。
- 真言宗…真言宗の本式数珠は振分数珠とも呼ばれ、男性用と女性用の形が同じという特徴があります。なお、男女用の区別は珠の大きさでします。
- 日蓮宗…日蓮宗の本式数珠の特徴は房が5つあるところです。真言宗とは似た形をしているのも特徴的な部分です。
- 曹洞宗…曹洞宗における本式数珠は男性用が紐房、女性用が頭付房と明確に形状が分かれているところが特徴となっています。
※これに臨済宗・天台宗・時宗の3つを加えた8つの宗派を八宗とも呼びます。(八宗数珠についてはのちほど後述)
アラフォー向け数珠の基礎知識④数珠には男性用と女性用があり兼用は不可
ここまでをご覧いただいた方ならもう分かっていると思いますが、数珠は男性用と女性用でデザインや身につけていいものが異なります。
男性用の数珠の方が珠のサイズが大きく、女性用の数珠の方が珠のサイズが小さいというのが一般的です。
また、先ほども触れました宗派の違いによる本式数珠の選び方ですが、実は女性には八宗兼用の数珠というものがあります。
対して男性には宗派兼用の数珠というのはありません。
これは、女性は嫁ぎ先によって宗派が変わる可能性があるからです。
(いわゆる昔の風習から八宗兼用数珠というものが生まれました)
つまり、男性の場合はやはり自分の家系に基づいた宗派の数珠が必要となってくるというわけですね。
アラフォー向け数珠の基礎知識⑤珠の種類と素材について
数珠の基礎知識の最後は、珠の種類と素材についてです。
数珠はいくつもの珠が連なってできていますが、珠には種類があります。
代表的なものは「母珠(もしゅ)」「主珠(おもだま、しゅしゅ)」「四天珠(してんしゅ、してんだま)」といった種類です。
このうち母珠が数珠の中心となるもので、房が付いている珠がこの母珠となります。
主珠は数珠を構成する中でもっとも多く、この主珠の間に入るのが四天珠です。
また、珠を作る原料も数珠選びには大切なポイントなのですが、その種類は実にたくさんあります。
<数珠の素材>
- 天然木製素材…黒檀、白檀、沈香、伽羅、紫檀、柘植、正梅、屋久杉、シャム柿など
- 天然石素材…翡翠、ローズクォーツ、藤雲石、オニキス、本水晶、琥珀など
- 菩提樹…五眼龍菩提樹、緬茄菩提樹など
珠の素材としては菩提樹がもっともベーシックであり、さらに仏教においてはとても重宝されている素材です。
というのも、仏教の祖であるお釈迦様が悟りを開いたところが菩提樹の下といわれているからです。
アラフォー男性が身につけるにも落ち着きがあり、シンプルで長年使えるためおすすめといえます。
また、お葬式などでは派手な色の数珠は望ましくないため、菩提樹の自然味のある色合いというのは特に最適と言えるでしょう。
アラフォー男性が数珠を買うならこのお店
数珠についての基本的な知識が理解できたところで、最後にアラフォー男性が数珠を購入するのに最適なお店をご紹介します。
それがこちらの「福永念珠舗」です。
http://shop.juzz.net/
ひとつひとつ丁寧に手作りをしていて、その数珠の仕上がりはまさに一級品。
創業が寛政9年(1797年)ということですから200年以上の歴史があります。
1万円台の数珠から数十万円の数珠まで価格帯も幅広く、さらに素材やデザインも豊富です。
自分の宗派が分からないという方が購入しやすい略式数珠をたくさん取り揃えていますので、自分にぴったりの数珠を見つけることができます。
数珠選びに迷った際にはぜひともこちらの福永念珠舗をご覧ください。
アラフォー男性であればちょっと高価で長年身につけられる数珠をひとつ持っておくというのも嗜みといえますので、いろいろな数珠の種類をこちらでチェックしておきましょう。
総括
- 数珠には男性用と女性用があり、兼用は不可
- 数珠には略式と本式があり、自分の宗派が分からない場合は略式数珠でOK
- 数珠は珠と房によって構成され、男性が身につけるのに適した素材とデザインを選ぶ
アラフォー男性がいまさら聞けない数珠についての基礎知識をご紹介してきました。
数珠には男性用と女性用のものがあり、略式・本式でも意味合いが変わってくるということがご理解いただけたかと思います。
また、数珠選びというのは宗派によって大きく変わりますので、ぜひ自分の家系の宗派というものを一度は確認してみてください。
40代ともなるとこれから段々と葬儀の場に出ることが増えていきますから、そうした際にも恥ずかしくない数珠をひとつ持っておくようにしましょう。
コメントを残す