取引先などからお中元をいただいたとき、お礼状を書こうと思ってはがきを手にした途端、書き方に困ってペンが進まない・・・なんてことありませんか?まして、梅雨の時期だったとしたら!?
そんなとき、社会人として失礼にならないようなお礼状を書くためには、一体どんなことに気を付けたらいいのでしょうか。毎年のことですが、いざお礼状を書くとなると、意外と書き方に迷ってしまう方も多いものです。
ということで今回は、お中元のお礼状(ビジネス編)として、梅雨の時期のはがきの書き方をちょっと紹介してみたいと思います。
サクッと流し読み
はがきの基本構成は4つ。まずはおさらいしてみましょう。
まず、はがきの基本的な書き方をおさらいしてみましょう。
はがきの構成は手紙と同じで、『全文、主文、末文、後付け』という4つの部分から構成されます。
はじめに、『前文』には、よく聞く「拝啓」などの頭語や時候の挨拶を書きます。
そして、『主文』には、その手紙の本題を。
次に『末文』は結びの言葉と「敬具」などの結語を書きます。
最後に『後付け』は、日付や差出人の署名、宛て名などを書きますね。
一応、まとめておくと次のような流れになります。
- はがきの構成
- 前文・・・頭語や時候の挨拶
- 主文・・・手紙の本題
- 末文・・・結びの言葉と結語
- 後付け・・・日付と差出人の署名、宛名など
ここまではいいでしょうか??
では、次にお礼状を具体的に書くにはどのように書いたらいいかをご説明します。
お中元の時期に一番悩む時候の挨拶。7月初旬とその後で使い分けるとよいでしょう。
お礼状を書こうと思ったときに一番悩むのは時候の挨拶ではないですか?
お中元を頂くのは、現代ではだいたい7月1日から7月15日の間となっています。その7月の時候の挨拶で一般的なものは「盛夏の候」ですが、これはいよいよ暑さが本格的になる時期に使われる言葉ですよね。
でも、7月初めはまだ梅雨も明けきらず、じめじめと肌寒い日がありますから、「盛夏の候」では少し違和感を感じる年もあるでしょう。
そんな年はなんて書いたらいいのでしょうか。
これについては、もし梅雨明け前の7月初旬(6日頃)までなら「向暑の候」を使い、その後だと「盛夏の候」を使うという風に時候の挨拶を使い分けるのがおすすめです。
では、最後に「向暑の候」(盛夏の候)を使って例文を作ってみましょう。
梅雨明け前の7月初旬にお礼状を書くときの文例
『拝啓
向暑の候(盛夏の候)、貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素よりご交誼を賜り深謝申し上げます。
さて、この度は結構なお中元のお品をいただき、誠にありがとうございました。
こちらから時節のご挨拶を申し上げるべきところ、お心遣いのお品を頂きましたこと厚く御礼申し上げます。
これより、いよいよ暑さが厳しくなってまいります。
皆様のご健康と貴社のいっそうのご繁栄をお祈り申し上げます。
敬具』
はがきでお礼状を書く場合には、「敬具」のあとに、日付や宛先の会社と宛名を左側、自分が所属する会社名と名前を右側に書きます。
もし、OA用紙に印刷する場合には、この敬具のあとに書いた日付や宛先の会社、宛名などは文書の先頭に来ることに注意しましょう。
梅雨がダラダラと続くときは??
もし、ちっとも夏になったような気がしない年であれば、「梅雨明けが待ち遠しい今日この頃いかがお過ごしでしょうか?」のように、口語調の時候の挨拶も使えますので覚えておくとよいでしょう。
まとめ:お礼状はお中元をいただいてから3日以内には出しましょう。
今回はお中元のお礼状を梅雨の時期にハガキで書く場合についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
忘れてはいけないのが、ビジネスの場合は、お中元を頂いたら遅くとも3日以内にはお礼状を出すようにすること。
また、その際、もしお中元をいただいた相手が取引先の方など、仕事上、日頃から付き合いがある場合などは、文面が会社内で決まっている場合もあるでしょうから、一旦は過去の例文がないかどうか上司の方に確認してみるとよいでしょう。今後の関係もありますので、個人で判断する前に、まずは上司に扱いを確認することも大切ですね。
さらに、個人的にお中元をいただいた場合でも、ビジネスの場合とお礼状の基本的な書き方は変わりませんので、安心していただければと思います。
どんな時候の挨拶の言葉を使えばいいか、手紙を書く際には毎回悩まされますが、大事なことは「その手紙で何を一番に伝えたいか」ということです。
たかが一枚の定型的なハガキと考えず、しっかり感謝の気持ちを込めるようにしたいですね。
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