フットパスって、あなたはご存知ですか?もしかしたら、何かで聞いたことがあるかも知れませんね。
フットパスの英語の綴りは「Foot」と「Path」。意味としては「歩くことが出来る小径(こみち)」のことです。
発祥とされるイギリスでは、フットパスが国中を縦横無尽に通るように整備され、たくさんの人が利用しているそうです。歩いている途中に農場などの柵などがあっても、かまわず歩き続けるんだとか。
日本で自然発生的に起きてきた地域の良さを見直す活動が、イギリスのフットパスに似ていることから、フットパスという名前で呼ばれるようになったそうです。
そして近年、町の振興のためにフットパスを整備する自治体が増えてきているそうです。ということで、今回は日本にあるフットパスの人気スポットを紹介してみたいと思います。
フットパスの魅力にいち早く気付いて導入した多摩丘陵と黒松内
今回は、早くにフットパスの魅力に気付いて導入した、2つの地域をご紹介したいと思います。
その地域とは次の2つです。
- 多摩丘陵フットパス(東京都町田市)
- 黒松内フットパス(北海道黒松内町)
それでは、この2つの地域のフットパスの特徴をみてみましょう。
都心からほんの30分くらいの場所にあるにも関わらず、奇跡的に、里山や古道など、昔ながらの田園風景が多く残っており、多摩地域の自然を満喫できる多摩丘陵フットパス。
多摩丘陵は総面積は約300k㎡にも及び、その形から「いるか丘陵」とも呼ばれているのだとか。
既存の公道と里山をつなぐ、さまざまな魅力を楽しむことができるフットパスコースが数多く用意されており、都心近くに今も残る田園風景を心ゆくまで楽しむことができるそうです。
ブナの北限とされる黒松内町。そんな黒松内町は、札幌市と函館市のほぼ真ん中にある町。
黒松内町では、豊かな自然と農村の風景を活かしたまちづくりに取り組んでおり、観光客が年々増加していることに加え、魅力に惹きつけられて黒松内町に移り住む人も増えているのだそうです。そして、フットパスはというと、モチロン素晴らしい自然を楽しむことができます。
「都市部から訪れる人に、もっとスローな視点で町を満喫して欲しい。」
そんな想いから、黒松内町のフットパスの整備が進められたそうですよ。
参考:黒松内町フットパス
まとめ:ぜひ「足」を使って日本の原風景と歴史を楽しんでみて
今回は、日本で人気のフットパススポットについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
このように、日本のフットパスは地域振興と密接なつながりがあり、加えて、自然保護にも重点が置かれています。
「地域の自然をより知ってもらい、どのような歴史を歩んできたかを足を使って知ってもらいたい。」そして、フットパスをキッカケとして「町に来る人が増えてほしい。」日本のフットパスはそのような意味合いが強いようですね。
今回紹介した2つの地域以外にも、京都府綾部町や山形県の最上川など、全国各地でフットパスの整備が進められています。
もし良かったら、あなたもこの機会に、日本の原風景と歴史を歩きながら楽しんでみてはいかがでしょうか。
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