いよいよ年度末が近づいてきましたね。
なんだか慌ただしくもあり、そわそわして落ち着かない日々が続きます。
春といえば、出会いと別れの季節。
この年度末をもって会社を退職されるという方も多くいらっしゃることでしょう。
送別会が開催される機会も多いこの季節、送る側として乾杯の音頭を任されることもあると思いますが、「乾杯前の一言」で悩むことありませんか?
今回はそんな「乾杯前の一言」について、送られる側の思い出に残るような素敵な文例を、定年退職や結婚退職などのケース別にいくつかご紹介したいと思います。
サクッと流し読み
乾杯前の一言は手短にするのがポイント
送別会の大まかな流れというと、大体の場合は次のような感じになると思います。
- 開会の言葉
- 挨拶
- 乾杯
- 歓談
- 送る側からのメッセージ
- プレゼント贈呈
- 送られる側の挨拶
- 閉会の挨拶
乾杯前の一言では、送られる側(主役)を引きたてつつ、できるだけその後の送別会が楽しい会になるような一言を送りたいものです。
ただ、この一言はある程度簡潔に、手短にすることが大切。
出席者は乾杯が終わるまで食べ物や飲み物に手を付けることができないので、いろいろな内容を盛り込もうと気を利かせすぎると、話が長くなりすぎて会が始まる前にダレた雰囲気になってしまいます。
その場で考えながら話すと、どうしても話は長くなりがちです。
そのため、簡潔な一言で、送られる側の人に合わせた内容となるように、あらかじめ話す内容を準備しておいた方が良さそうですね。
定年退職者への一言 目下から「お疲れさまでした」はダメ
定年退職する方への一言で注意したいのは「お疲れさまでした」という表現。
目下の人が、目上の人に対して使用するのはマナー違反とされているので、もしあなたが目上の人に一言を贈る場合は注意が必要です。
最近ではあまり気にしないという方もいますが、今でも不快に感じる方は多いので、使わないでおく方が良いでしょう。
定年退職される方への一言には、お世話になった感謝の気持ちや、これまでのご功労に敬意を表する気持ち、今後のご健康や第二の人生のスタートをお祝いする気持ちを込めて贈ると良い一言になると思います。
それでは、上記を踏まえて例文をご紹介します。
(僭越ではございますが、乾杯の音頭をとらせて頂きます。皆様どうぞご唱和お願いいたします。)
○○さんのこれまでのご功労に敬意を表し、今後のご健勝とご発展をお祈りいたしまして、乾杯!
これはあくまで一般的な文例になりますので、送られる方のお人柄やご自分との関係なども踏まえて、少々のアレンジを加えることが必要です。
無難にアレンジを加えるのであれば、退職される方との仕事でのエピソードや、退職される方が長年どのような仕事で会社に貢献されてきたのか、といったことを話すのがオススメです。
結婚退職と中途退職の場合にはそれぞれに合った一言をプラスする
結婚退職する方、中途退職する方への一言には、これまでの労をねぎらう「お疲れさま」の言葉や、感謝の気持ちを表す「お世話になりました」などに加えて、それぞれに合った一言を付け加えて贈ると良いと思います。
それでは、それぞれに例文を考えてみたのでご紹介します。
結婚退職される方への一言
結婚退職される方への一言を贈る場合、送られる側の人が目上のときは「お世話になりました」、送られる側の人が目下のときは「お疲れさまでした」と最初の一言を使い分け、そこにお祝いの一言を加えると良いでしょう。
この部署も寂しくなってしまいますが、○○さんの末永いお幸せを祈念いたしまして、笑顔で送り出したいと思います、乾杯!
中途退職される方への一言
中途退職される方へは激励の言葉をそえた一言を贈ると良いと思います。
新しい職場におかれましても、お体に気を付けて、ますますご活躍されることをお祈りいたしております。
○○さんのご健勝とご活躍、そしてここにお集まりの皆様のご多幸とますますのご発展を記念しまして、乾杯!
まとめ:自分なりにアレンジして心に残る一言を
いかがでしたか?例文は参考になりましたでしょうか??
送別会における乾杯の一言について見てきましたが、いざ自分が挨拶をするとなると、かしこまって考えすぎてしまうあまり、ついつい無難な一言しか考えつかないことも多いのではないでしょうか。
ただ、気の利いた一言にしたいと難しく考えなくても、送られる側の方を思い浮かべながら、これまで一緒に苦労したことや楽しかったこと、印象深い出来事などを思い出して一言に付け加えたり、日々送ってきた会社生活での一場面なんかを、あなたなりにちょっと加えてみるだけでも十分に心に残る一言に変わると思います。
そんな心に残る一言を贈ることができたら素敵ですね。
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