夏になると室内の冷房温度は27度が定番のアラフォー男子のボクです。
あまり室内の温度を下げすぎるとちょっと具合が悪くなるところに自分の年齢を感じますね。
しかし、車のエアコンに関してはちょっと話が違ってきます。
夏場の車内の温度たるや異常なほど暑くなりますから、できればガンガンにエアコンを効かせたいところ。
ただ、ガンガンにエアコンを効かせてもなかなか冷えないときってありますよね。
皆さんも「どうにか効果的に車内を冷やす方法ってないものかなぁ」と悩むことがあることでしょう。
ハチロウ
車の整備士
ハチロウ
車の整備士
こうしたアドバイスのもと、私は快適な車内の温度を得るために車のエアコンを使って効果的に冷やす方法を伝授してもらいました。
車内の温度を下げるために皆さんいろいろな方法を試しているとは思いますが、実は意外にも間違った知識などもあります。
そんな方々のためにも、今回は車好きの方々も多く実践している方法をご紹介していきますので、ぜひ試してみてください。
また、エアコンの使い方を間違えると車内が効果的に冷えないことはもちろん、ただただ燃費が悪くガソリンを消費するだけといったことにもなりかねません。
経済的にもなるべく安く抑えたいという方は、ぜひこちらの記事を参考にエアコンを上手に使いこなしてみてくださいね。
サクッと流し読み
車のエアコンを使って車内を効果的に冷やすベストな方法
それではさっそく車のエアコンを使って車内を効果的に冷やす方法というのをご紹介しましょう。
結論から言えば、夏場の車内の温度を効果的に下げるためには「まず外気温と同じ温度まで下げて」から「エアコンを使ってさらに適温まで下げる」という、2段階の温度の下げ方をする必要があります。
また、外気循環モードと内気循環モードを上手に使うというのもポイントになってきますので覚えておいてください。
というのも、最近の日本では夏場の気温が平気で40℃近くにまで達しますよね。
そして、外の気温が40℃を超えているようなとき、車内の温度というのは確実に50℃を超えています。
また、ダッシュボードなどにいたっては60℃近くにまで温度が上昇していたりしますので、これをいきなりエアコンで冷まそうとするのはかなり無謀な行為です。
そこで必要となるのが、まずは外気温と同じ30℃~40℃くらいに車内の温度を下げることなのです。
50℃の気温を、適温である20℃後半くらい(25℃~27℃程度)に下げるパワーと、30℃の気温を同じくらいにまで下げるパワーでは、エアコンに掛かる負担が違います。
こうした理論からいっても、まずは外気温と車内温度を同じくらいにまで下げることが実は大切なのです。
ということで、実際にどうやったら車内の温度を効果的に冷ますことができるのか、その手順をご覧ください。
夏場など車の温度を効果的に冷ます手順
それでは車の中の温度を効果的に冷ます手順をご紹介していきますが、まずは時間があるとき用の方法です。
- 助手席側の窓を全開にして、運転席側のドアを5~6回開閉する(車内の空気を逃がすようなイメージ)
- ある程度、外気温と車内温度が同じくらいになったら内気循環モードにしてエアコンをつける
- 温度設定が出来る場合は最低温度までエアコンを効かせる
- エアコンが効いてきたら適温に設定する
正直、これがもっとも効果的で燃費にも良い温度の下げ方です。
まず手順①をおこなうことが前提なのですが、外気温と車内温度を一定にすることで、エアコンをかけたときに効率的にエアコンの冷風が車内を冷ますことが出来るようになります。
ただ、手順③を見て「エアコンを最低温度に設定するとパワーを余計に消費して燃費が悪くなるのでは?」と感じる人もいるかもしれませんが、実は中途半端な温度設定でエアコンを使った方がよっぽど燃費効率的には悪いのです。
後述しますが、そもそもエアコンの冷房機能というのは、コンプレッサーというエンジンの回転を利用して稼動する装置を使っています。
そして強力な冷風を出そうとすればそれだけエンジンの回転数が上がり、ガソリンの減りも多くなるのですが、中途半端にエアコンのコンプレッサーを使い続けると結果として余計にガソリンを減らすことになります。
イメージとしては、最初にコンプレッサーを最大限に使うことで、あとから使用するコンプレッサーへの負担を減らすといった感覚ですね。
上記の手順においては、以上の理由からエアコンはマックスパワーでつけるべきということが言えるわけです。
次にあまり時間がなくてすぐにでも運転を開始したいという場合の、車内温度の効果的な冷まし方ですが、こちらは外気循環モードと内気循環モードを上手に使うことで効率よく温度を下げることができます。
- エンジンをかけ、車の窓をすべて全開にする
- 外気循環モードにエアコンを設定し、外の温度と車内温度を一定にする
- ある程度、外気温と同じくらいになったら窓を閉めて内気循環モードのエアコンに切り替える
時間がない外回りの人などに関してはこのような方法も効果的と言えますので、ぜひ試してみてください。
ここでのポイントもやっぱり「まずは外気温と車内温度を一定にする」という部分ですね。
外気循環モードというのは車についている「ACボタン」を押さずに、空気を外から中へと入れる送風方法です。
外気と車内の空気を入れ替えることによって、車内温度を下げることができるわけですが、このモードでは外気の温度以下になりませんので、ある程度温度が下がったら、コンプレッサーを通じて送られる冷風で車内を冷まします。
ちなみに、この外気循環モードというのはコンプレッサーが稼動しているわけではないので、燃費が悪くなるということはありません。
そのため、経済的にも使いやすい方法と言えます。
こちらの方法を含め、時間があろうとなかろうと、とにかく一度車内の暑くなりすぎた温度を下げることによって「エアコンの効き目をよくする」というのが、車内温度の効果的な冷まし方なので覚えておいてください。
エアコンの送風口の向きにも注目すべきポイントが
実は車のエアコンを使って車内を効果的に冷ます方法においては、送風口の向きというのも大事なポイントということをご存知でしょうか?
というのも、冷たい空気というのは上から下に向かって流れるという性質がありますので、送風口はなるべく上向きにしていた方が車内全体を冷ます効果が高まるのです。
ちなみに暖かい空気というのは逆に下から上にのぼってきますので、冬場の暖房は足元を温めるようにすると効果的だったりします。
こうした科学的な理由からも夏場に車のエアコンをつけるのであれば、送風口は上を向いていた方がいいとされているわけですので、ぜひ試してみてください。
エアコンの送風口の前に冷たいペットボトルなどを置いておくのはあり?なし?
たまにエアコンの送風口前にペットボトルホルダーなどを装着して、エアコンの空気を冷たいペットボトルに当てることで涼を求める人がいます。
実はこの方法、まぁまぁ科学的には効果的ともされている方法で、多少はエアコンの風を冷たくさせてくれる効果と車内の温度を下げる効果があるのです。
これは「気化熱」の放射作用というもので、液体は温度が高くなると蒸発するわけですが、このとき温度も一緒に消化してくれるという効果があります。
そのため、エンジンをかけてからすぐの生暖かいエアコンの風を冷たいペットボトルが受けると、ペットボトルの周りに付着している水滴と一緒に車内の篭った熱気が消化されることになり、少しだけ車内の温度が下がるという効果があるわけですね。
ただし…、正直そこまで効率がいい方法ではありませんし、そもそも冷たいペットボトルの飲み物がぬるくなってしまったら、それはそれで体を冷却するものがなくなってしまうわけですからちょっと本末転倒気味なような気もしますよね。
ダッシュボードを濡れたタオルなどで拭く、冷ますのも効果的な方法
車の中にあるダッシュボード部分というのは、一番熱が溜まりやすい部分でもあり、ひどいときには60℃以上になったりもします。
そのため、いくら車内の温度を下げようと頑張ってもダッシュボードが熱いままだとなかなか全体的な温度が下がりません。
そんなときには、一度ダッシュボードを濡れタオルで拭いてあげると非常に効果的です。
これは先ほどの気化熱によって温度が下がる理論と一緒で、ダッシュボードに付着した無数の水滴が蒸発するときに、ダッシュボードに溜まった熱を一緒に逃がしてくれる効果があります。
意外と知られていない方法なのですが、車内の温度を下げるにはかなり効率もよく手間も掛からないのでおすすめです。
また、ある程度ちゃんと絞ったハンドタオルなどを、そのままダッシュボードにかけておくというのも効果がありますのでお試しください。
車のボディーに水をかけるというのも効果的
気化熱という言葉を覚えてもらったところで、さらに効果的な方法がこちらの「車のボディー自体に水をかける」というものです。
車はとても熱を帯びやすいものですが、水をかけるだけでも気化熱の原理でかなり車体温度が下がります。
もちろん会社や出先などでは難しいかもしれませんが、自宅から車で出発するときなどには使える方法だと思いますので、こちらもぜひ試してみてみください。
ちなみに、車体に帯びた熱が逃げるだけでもエアコンの効きがとてもよくなり、運転後すぐに車内の温度が下がっていくことを実感できるはずです。
夏場にお子さんと出かける際などには、出発前に一緒になって水を撒いたりするとお子さんのテンションも上がるでしょうからおすすめと言えますね。
トランクを開けて熱を逃がすのも効果的
ちょっと手間が掛かりそうなイメージがありますが、トランクを開けて中に篭った熱を逃がすというのも賢い方法のひとつです。
エアコンを動かすためのコンプレッサーやそのほか機械類の温度が下がることによって、だいぶエアコンの調子も良くなり快適な冷風を送ってくれるようになります。
ちなみに普段あまりトランクというのは開けることがありませんが、こうしたときにでも開けて点検をしてみるというのも一石二鳥でいいかもしれません。
車内に小型の扇風機を装着してみる
車のサイズが大きかったりする場合は、小型の扇風機を車内に装着するか、もしくは助手席の人などに持ってもらって冷風を循環させると非常に効率よくエアコンの冷風が全体に行き届いてくれます。
エアコンの冷風が車内の隅々にまで届くようになると、その分エアコンをずっとハイパワー状態にしておかなくて済み、燃費がアップして経済的にもありがたいです。
本格的に天井やダッシュボードに装着したりするのは手間・工賃が掛かるというデメリットがありますが、最近はハンディタイプの扇風機が数千円程度で販売されていますから、そちらを利用してうまく冷風の循環を図ってみてください。
中には固定しなくても自立ができるタイプやクリップで留められるタイプの小型扇風機もありますから、探してみるのもおすすめと言えますね。
車用サンシェードを使って車内温度が高まるのを予防する
こちらは車内の温度が高まるのを予防する策として昔から定番のサンシェードですが、特にダッシュボードの温度が極端に上がることを抑えてくれるのでとてもおすすめです。
先ほども触れましたが、車内でもっとも温度が高くなるのはダッシュボード部分です。
直射日光を浴びやすく、さらに熱を溜め込みやすいため、ダッシュボードというのは高温になりがち。
そんなダッシュボードがガンガンに熱くなっているときは、エアコンの効きも悪くなりますのでサンシェードを使って熱くなるのを予防するというのは賢い選択肢と言えるでしょう。
ちなみにサンシェードをいちいち着けたり外したりするのが面倒、という人の場合はフロントガラスやサイドウィンドウに断熱用のフィルムを貼ってしまうのもアリです。
カーフィルムには断熱作用のあるものやUVカット作用のあるものなど、様々な商品が販売されていますが、可視光線が70%以上透過することが出来ればどんなものでも道路交通法に引っ掛からないので問題なしと言えます。
(たまにスモークフィルムがすごくて車内が見えないような車がありますが、あれは道路交通法的に違反していることになります。車検にも通らないので注意しましょう)
このようにサンシェードやカーフィルムを使って車内の温度が高まるのを予防するのも賢いテクニックですので試してみてください。
ちなみにちょっとダサくなりがち…ではあるのですが、車内にカーテンを取り付けるという方法もあります。
見た目を重視しない方であればそちらも参考までに覚えておいてもらえればと思います。
車内用の冷却スプレーは効果があるのか?
年々気温が高まる一方の日本においては、車内の温度を下げるための冷却スプレーなる便利グッズも登場しています。
最初におすすめしたエアコンでの効果的な車内の冷まし方の手順で言えば、外気温と車内温度を一定にするといった作業が必要ですが、この冷却スプレーを使えば時間を一気に短縮することが可能です。
そのため、時間が惜しいという方にはこの冷却スプレー手軽かつ便利なアイテムと言えるでしょう。
ただ、実際に使ってみた人たちの口コミからすると微妙な様子が伺え、そこまで急激に温度が下がるといったことはなさそうな雰囲気でもあります…。
この冷却スプレーに関しては、使ってみてもいいかもしれませんが、そこは自己判断と自己責任でお願いしたいところですね。
あとガス式のスプレー缶は、そもそも高温になると破裂する恐れがありますので注意が必要と言えます。
車のエアコンの仕組みを理解して効果的に車内を冷まそう
ここまで、車のエアコンを使って車内の温度を効果的に冷ます方法というものをご紹介してきました。
しかし、そもそも車のエアコンというのがどういった原理で動いているのか?そして何を動力として稼動しているのか?といった部分も知っておきたいところですよね。
そんなわけで、ここからは車のエアコンの仕組み自体を説明していきます。
車のエアコンの原理を理解することで効果的にエアコンを利用できるようになってもらえればと思いますので、ぜひ参考までにご覧ください。
エンジンの回転数を動力にガソリンを使用してコンプレッサーを稼動させている
車のエアコンと家庭用のエアコンというのは、基本的には同じ構造をしていますが、動力が異なるというのが大きな違いです。
家庭用のエアコンというのは当たり前ですが、電気の力を利用して動いています。
対して車のエアコンはエンジンに繋がっているクランクシャフトのプーリーという部品から、Vベルトを伝わりコンプレッサーを稼動させることで冷却作用を生み出しているわけですが、つまり簡単に言えばエンジンの回転数によって車のエアコンは動いているということになります。
そのため、車のエアコンを動かそうと思えばその分エンジンの回転数が増えます。
そして、その分だけガソリンも多く消費するということになってしまうわけです。
そこで、経済的に便利な方法というのが先ほどもご紹介した外気循環モードでのエアコン利用というものになります。
車のエアコンには外気循環モードと内気循環モードの2種類があるのですが、これは「ACボタン」によって切り替えることが可能です。
「ACボタン」を押していない状態では、コンプレッサーが稼動しているわけではないので余分にガソリンを使うことはありません。
ただし、外気以下まで温度を下げることが不可能なため、ある程度温度が下がってきたら内気循環モードに切り替えるようにして経済的にエアコンを利用するようにしましょう。
夏場に車のエアコン(ACモード)を使う場合、窓を開けることは厳禁
また、夏場の冷房として効率よくエアコン(内気循環モード)を使いたいのであれば、窓は絶対に開けないようにしましょう。
そもそも内気循環モードというのは、車内に送った冷えた空気が人間の熱や機械類の熱で温まってしまったものを、再度コンプレッサーに通すことで冷たい空気として循環させるというものです。
そのため、窓を開けてしまってはせっかく冷えていた空気が外気にさらされて余計に温まってしまい、コンプレッサーに余分な負荷が掛かってしまいます。
こうなるとコンプレッサーのフル稼働時間が長くなってしまいますので、燃費は必然的に悪くなります。
こうした無駄なガソリン消費を抑える意味でも夏場にエアコンを使うのであれば、窓を開けることは厳禁なわけです。
気循環モードと内気循環モードをうまく使い分ける
夏場のエアコン利用では窓を開けるな、という鉄則をご紹介しましたが、実はこれにはひとつ注意点があります。
それは内気循環モードでずっとエアコンをつけていると、車内の二酸化炭素濃度が高まり、それによって眠気に誘われてしまうという部分です。
人間は酸素よりも二酸化炭素の摂取量が多くなると頭がボーっとなってきて、段々と眠たくなってしまうという性質があります。
夏場に長距離の家族旅行に訪れた際、高速の渋滞時間などでなんだか眠くなってきてしまった…という経験がある人は多いと思いますが、それは退屈だからといった理由ではなく、このCO2濃度の上昇が原因とも考えられているわけですね。
そのため、夏場に効率よく車内の温度を下げるために、内気循環モードでずっとエアコンをつけ、窓を閉め切っていると眠気というデメリットが発生してしまうので、数十分おきには外気循環モードに切り替えることも必要となってきます。
短時間・短距離の運転であれば特に問題はないかと思いますが、もし長距離の旅行などに車を利用する場合は、ぜひこうした知識も頭の中に入れておいてもらえればと思います。
車のエアコンの最適な設定温度とは?
車のエアコンの使い方、仕組みなどから車内温度の効果的な冷まし方をご覧いただいてきましたが、そもそも車のエアコンに最適な設定温度があるのかどうかというのも確認しておきたいポイントのひとつです。
ちなみに結論から申し上げますと、日本では「25℃」に設定するのが良いと各社メーカーが推奨していますので、ドライブの際には25℃設定を心がけるようにしてみてください。
なお、この25℃という設定にした場合、外気温と車内温度が同じになった時点で外気循環モードに切り替えると燃費がよくなります。
逆に言えば25℃設定のまま「ACボタン」をつけっぱなしにして内気循環モードを継続させていると燃費が非常に悪くなるようです。
とあるデータによれば燃費の効率が10%以上も悪くなるといわれていますので、夏場の運転の際にはおすすめの設定温度と外気温の差もチェックしながら走行すると経済的であると言えそうですね。
エコモードは最大限に活用しよう
もし自分が乗っている車にエアコンのエコモードボタンがあれば、そちらを利用すると燃費はグッとよくなりますので最大限に活用してください。
エコモードボタンは近年販売された車であれば、たいていの車に搭載されているとは思いますが、古い車などには搭載されていないので、その場合はここまでご覧いただいた方法を組み合わせて燃費の向上を図ってみてください。
マニュアルエアコンの場合における車内温度の効果的な冷やし方
エコモードボタンがない車について触れたので、マニュアルエアコンの場合における車内温度の効果的な冷やし方も見ていきたいと思います。
まず、マニュアルエアコンだと温度設定において細かな数字が分からないと思いますので、最低温度を設定します。
そして外気循環モードにして風量を最大に、また窓も全開にして車内温度を出来るだけ早く外気温と同じ温度にまで下げてください。
(ここまではオートマチックなエアコンとほぼ同様の方法)
次にある程度(だいたい30℃以下)まで車内の温度が下がったら、内気循環モードに切り替えて風量を最小に設定します。
(温度設定は最低のままでOK)
あとは自然と車内の温度が快適と感じる25℃まで下がりますので、これでマニュアルエアコンにおける効果的な車内温度の冷やし方は完了です。
これがもっとも燃費が良いとされていますので、最初から内気循環モードを使わずに外気循環モードと組み合わせて上手にエアコンを使ってみてください。
内気循環モードは除湿の役割も果たしてくれる
ちょっとしたこぼれ話のようなものですが、内気循環モードでエアコンを使用すると「除湿」という役割も果たしてくれます。
そのため、夏場の暑いときなどにはもちろんのこと、冬場に室内が曇ったときなどに使うとガラス面に付いた蒸気や水滴が除去されて運転がしやすくなりますので覚えておきましょう。
たまに運転に慣れていない方の場合、フロントガラスや窓ガラスが曇ると手やタオルで拭こうとする人がいますが、かえって車のガラスが汚れて見えにくくなってしまうケースもあります。
車の中が曇ったら「ACボタン」を押す、ということも基本的な知識として身につけておいてくださいね。
【豆知識】暖房の場合は外気循環だけでもOK?
冬場に車内が曇るといった話題に触れたので、ちょっとした豆知識も披露しておきたいと思います。
車のエアコンは冷房の場合はコンプレッサーが稼動して冷風を送ってくれますが、暖房の場合は機械類の放射熱などを利用して暖かな風を送ってくれるようになっています。
そのため、「ACボタン」を押さなくても十分に暖房としての機能を発揮してくれますので、わざわざ燃費を悪くするために内気循環モードにしなくてもいいというわけですね。
ちなみに車内が曇ったときにはACボタンを押すと便利という話をしましたが、徹底的に燃費よく走りたいのであれば窓ガラスを開けるだけでも冬場はOKです。
車内が一瞬で乾燥してガラスの曇りが解消されますので、わざわざコンプレッサーを稼動させたくないという場合は、窓を開けるようにしましょう。
総括
車のエアコンを使って車内の温度を効果的に冷やす方法というのをご紹介してきました。
基本的に抑えておきたいポイントを以下にまとめておきましたので、そちらもおさらいしてみてください。
- 最初に車内の温度を外気温と同じくらいまで下げる
- 車内が暑い状態でエアコンを使うときはとにかくマックスのパワーで
- 内気循環モード(ACボタン)と外気循環モードを上手に切り替える
- 設定温度は25℃を推奨
- 気化熱を利用して車体やダッシュボードを冷やす
- サンシェードなどの予防法も効果的
これらの知識をベースとして覚えておいてもらえれば、きっと効果的かつ経済的にエアコンを利用することが出来るかと思います。
とにかく最近の日本の夏というのは亜熱帯化してきていて、車の中での熱中症被害というのも年々増してきています。
運転をする機会が多い方は特に車内での快適な温度をキープすることが大切ですから、ぜひともこちらの記事を参考にしてもらいたいところです。
車の冷房はガソリンを使うからなるべく我慢したい、という人もいるかもしれませんが、まずは自分の体を気遣うためにもこうした情報を実践してみてくださいね。
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