こむら返りの原因 妊婦がなりやすいってホント!?その理由とは?

こむら返りに悩む妊婦

こむら返りの「こむら」とは「ふくらはぎ」のこと。つまり、『こむら返り』は「ふくらはぎ」に起こる痙攣(けいれん)のことを言い、よく「足がつる」と言われます。

この『こむら返り』、睡眠中に起こると本当に辛いですよね・・・。

実はこの症状、女性、しかも特に妊婦さんがなりやすい症状であるということをご存知でしょうか?

今回は「『こむら返り』はなぜ女性になりやすいのか?」また、そのなかでも「妊娠中の女性がなりやすい理由とは?」についてご紹介したいと思います。

『こむら返り』の原因は「筋肉の過度な疲労」と「ミネラルバランスの乱れ」

はじめに、『こむら返り(足がつる)』という症状について簡単に説明します。

『こむら返り』は前述のとおり“筋痙攣(けいれん)”の総称で、「筋肉が急に収縮してしまい、その部位が硬直して動かなくなってしまうこと」を言います。

筋肉が痙攣(けいれん)し、傷みがともなう時間はわずか数秒から数分。夏場など大量に汗をかいた後や、水泳後、また睡眠中などに見られることがあります。

では、なぜそのような現象が起こってしまうのかという理由についてですが、さまざまな『こむら返り』が起こる理由のなかで、一般的に主な理由は次の2つだと言われています。

  1. 筋肉の過度な疲れ
  2. ミネラルバランスの乱れ

理由1 筋肉の過度な疲れ

実は、『こむら返り』が起こるのは、ほとんどの場合「筋肉の過度な疲れ」が原因です。

運動不足のときの急激な運動や長時間の運動などは、普段と異なる筋肉の使い方、筋肉への強い刺激、筋肉の酷使につながり、結果として、筋肉を過度に疲労させることにつながります。

人のカラダは、筋肉の収縮と弛緩を調節することによって、バランスのとれた動作ができる仕組みになっており、この調節は、脳や脊髄などの中枢から送られる信号(シグナル)が神経を伝わって筋肉に送られることにより、行われています。

先に述べた、筋肉の過度な疲労により、この中枢から筋肉に送られる信号を送る過程がうまく働かなくなるため、筋肉が異常に緊張して収縮したままになってしまい、『こむら返り』が起こるのです。

また、上記に加え、筋肉の過度な疲労は血行が悪くなることにもつながりますが、この血行不良も筋肉を異常に緊張させることにつながり、結果として『こむら返り』を起こりやすくするため注意が必要です。

理由2 ミネラルバランスの乱れ

体内で筋肉を動かすときに必要となる成分に「ミネラル」という成分があります。

「ミネラル」は「無機質」とも呼ばれることもありますが、カルシウムやナトリウム、鉄など、人のカラダの中では作れないため、食べものから摂取する必要がある成分です。

この「ミネラル」は、筋肉や神経の働きを調節するという役目をしていますが、激しい運動をすることなどにより多量に汗をかいたりすると、血液中の「ミネラル」のバランスが崩れ、結果として神経や筋肉が興奮することにつながり、刺激を受けやすくなるのです。

ちなみに、バランスが崩れる血液中の「ミネラル」とは、ナトリウムやカリウムなどの「電解質」とよばれる物質が主であるため、この「ミネラルバランスが崩れること」は、「電解質異常」と呼ばれることもあります。

妊婦が『こむら返り』になりやすい理由は「ミネラル」と「骨盤の開き」

妊婦に必要なミネラルの1つカルシウムが摂取できる牛乳
上記であげた原因の1つである「ミネラルバランスの乱れ」。

これが、女性、妊婦さんが『こむら返り』になりやすい原因の1つですが、「ミネラル」は人の細胞内や血液中に多く含まれていることから、女性が『こむら返り』になりやすい原因となるだけではなく、血行不良からくる冷え症など、多くの女性を悩ませる症状にもつながります。

また、妊婦さんには「骨盤の開き」という原因もあります。

妊婦さんはお腹に赤ちゃんを抱えており、徐々に大きくなる赤ちゃんが妊婦の骨盤を横に大きく開かせてしまいます。そして、骨盤が開くと骨盤の歪み(ゆがみ)につながり、体を支えている足の筋肉が常に横に引っ張られている状態になってしまうのです。

こうした状態でいると筋肉が異常な状態だと判断してしまい元に戻そうと働きかけてしまう、これが『こむら返り』につながるというわけです。

赤ちゃんが大きくなるにつれて骨盤が大きく開いていくため、妊娠初期よりも妊娠中期、後期とお腹が目立ってきた頃に起こることが多くなります。さらに、お腹が大きくなり血管が圧迫されることで、下半身への血流も悪くなりがちであるため、注意が必要です。

妊娠中は母体から取り込んだ栄養が赤ちゃんにも送られるため、母体の栄養不足が起こりやすくなりがち。

だからこそ、妊娠中には『こむら返り』の予防という理由だけではなく、カルシウムやマグネシウムを摂取する必要があります。

今はサプリメントなどで手軽に採ることもできますが、食べものから摂取するのであれば、カルシウムなら、牛乳や、チーズなどの乳製品、また小魚など骨ごと食べられる魚、小松菜や大根菜などの野菜がおすすめ。

マグネシウムであれば、納豆や油揚げなどの大豆製品、わかめ、ひじきなどの海藻類のほか、ごま、ナッツ類に多く含まれているため、おすすめです。

まとめ:妊婦は元気な赤ちゃんを育てる意味でも栄養バランスが大事

今回は妊婦さんが『こむら返り』になりやすい理由などについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

妊婦さんは『こむら返り』の予防としてだけではなく、元気な赤ちゃんを育てる意味でも、上記で紹介した食材などにより、普段から栄養バランスのよい食事を心がけることが重要です。

よかったら、参考にしてみてくださいね。

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