こんにちは、ここ数年は年越しの瞬間に寝てしまっていることの方が多いアラフォー男子のボクです。
20代や30代のときは友人と一緒に年越しパーティーなどをしていましたが、40代近くなるともっぱら家族と過ごすことの方が増えてきますよね。
そんな年越しですが、欠かせないものといえばやっぱり自宅用の正月飾りです。
最近マイホームを購入したという方の中には、「せっかく戸建てに住み始めたんだから、お正月の飾り付けも本格的にしてみるか」と考えている人も多いのではないでしょうか。
ちなみにボクもそんなひとりなのですが…。
ハチロウ
妻
ハチロウ
妻
ということで、伝統的なお正月の飾り付けに意欲むき出しの妻と義理の母を連れてお正月の飾り付けを買いにいくことになったボク。
意外にも知らないことがたくさんありましたが、せっかく戸建てを買ったからにはちゃんとしたお正月の飾り付けを用意しようとさらにいろいろと詳しく調べてみました。
ここでは、そんな「戸建ての場合における、お正月の飾り付け」についてご紹介していきます。
何を用意していつから飾り付け始めるのか、こちらをご覧いただけばすぐに分かりますので、ぜひ参考までにチェックをしていってください。
サクッと流し読み
戸建ての場合に用意するべきお正月の飾り付けとは?
それではさっそく戸建てにおける「用意すべきお正月の飾り付け」について見ていきます。
といっても戸建てでもマンションでも用意するお正月の飾り付けは変わりません。
基本的にお正月の飾り付けに用いられるものというのは以下の3つです。
- 門松
- しめ縄
- 鏡餅
この3つさえ準備すればあとは飾り付けるだけです。
ただし、それぞれがどういった意味を持つ飾り付けなのかを理解しておかないと飾る場所も定まりません。
そこで、まずはお正月の飾り付けにどんな意味があるのかをご覧ください。
お正月飾りの意味と種類を学ぼう
お正月は1年の始まりですから非常におめでたい日です。
そんなお正月を彩るのがお正月用の飾り付けとなるのですが、本来は神様を各家庭に迎え入れるために用意されたものですので、それぞれにちゃんとした意味があります。
「門松」
古来より松の木は1年中その葉っぱを散らすことがないことから、「子孫繁栄」「長寿」「健康の源」として崇め奉られてきました。
そして、門松に欠かせない竹も成長力の早さから「生命力の強さ」を表し、縁起のいいものとされてきています。
この松と竹をベースにした門松は、お正月にやってくる年神様を招き入れる際の目印として用意するお正月飾りです。
そのため、基本的には玄関に飾ることが正しく、本来は外からも見えるように置くことが望ましいとされています。
「しめ縄」
しめ縄は、その歴史が非常に古く、日本神話にも登場するほど伝統的なものです。
しめ縄の「しめ」には「占める」という意味があり、年神様の世界と人間の世界を隔てる境界線をあらわしています。
神社などにしめ縄が飾られているのは、社(やしろ)に不浄のものが入ることを禁じているからです。
お正月にしめ縄を飾るのも同じ理由で、神様を招きいれる自宅に不浄なもの(縁起の悪いもの)が入ってこないようにという願いを込めて飾るものとなっています。
なお、しめ縄には地域やその地方によって飾り付けの仕方がいくつかありますが、一般的なしめ飾りというのは以下の通りです。
<ベースのしめ縄に飾りを施す>
- 紙垂(かみしで、しで)…神様に見つけてもらいやすくするためのもの。神様が降りてきたということを象徴するものでもあります。
- 裏白(ウラジロ)…シダ科の葉。裏白という名前から清廉潔白を意味しています。
- 譲り葉(ユズリハ)…門松にも飾られることがあり、子孫繁栄を願うための縁起のいい飾りとしてよく用いられます。
- 橙(だいだい)…鏡餅の上にも飾られていますが、「代々家系が続くように」という意味が込められています。
これらが一般的なしめ縄の飾りです。
このほかにも
- 「扇」(形から末広がりの縁起ものとしてよく用いられる)
- 「海老」(腰が曲がるまで長生きを、という願いが込められている)
- 「昆布」(よろこぶ、という言葉から)
- 「水引」(人と人との縁を結ぶことを願って)
といったものがしめ縄や門松の飾り付けにはよく用いられるので覚えておきましょう。
「鏡餅」
鏡餅は丸くてひらべったい形が昔の鏡に似ていることからその名前が付けられました。
丸い鏡餅が2つ重なっているのは「円満に年を重ねていけますように」という願いが込められていて、本来は年神様への供物として用意する飾り付けとなっています。
三方に追った白紙を敷き、その上にウラジロを乗せて鏡餅を置くというのが正しい飾り付け方で、門松やしめ縄と同じようにいろいろな飾りを施すことが一般的です。
なお、鏡餅は食べ物ですから、基本的には串柿や昆布などの食べ物を一緒に添えるというのが正しい鏡餅用の飾りとされて
います。
ちなみに、本来「鏡餅を飾る場所」として望ましい場所は「床の間」や「神棚」ですが、最近の戸建て事情だと床の間や神棚があるお家というのは珍しいですよね。
そこで、次の項目ではご紹介してきたお正月の飾り付けをどこに飾るのがいいのか?という部分を説明していきたいと思います。
戸建ての場合はお正月の飾り付けをどこにする?
戸建ての場合はマンションやアパートよりも自由に飾り付けができるスペースが豊富にありますので、あまり場所には困らないと思います。
まず門松ですが、これは玄関の表にある門構えのところに置くことが一般的です。
また、スペースがあれば一対(2つで1セット)を飾るのが望ましいとされています。
これは年神様が迷うことなく自宅へ入ってこられるように、という意味が込められていますのでスペースに余裕があるのなら2つ飾ってみてください。
(なお、最近の戸建て住宅事情によっては玄関先に門構えがないケースもありますが、その場合は玄関の表部分に門松を置いておけば問題ありません)
次にしめ縄ですが、こちらは玄関扉の表に吊り下げて飾りましょう。
しめ縄も年神様への目印のひとつですから、やはり外から見てわかることが重要です。
なお、玄関扉に引っ掛ける何かがない場合は、100均などでフックを買ってきて扉に接着シールを貼って代用してください。
ただし、接着シールでフックを貼る場合はしめ縄が落ちないよう、なるべく頑丈にしておきたいところです。
そこで、マスキングテープを先に貼ってからその上に接着シール(接着剤を重ねてもOK)を貼ると安心ですので参考にしてみてください。
最後に、鏡餅は床の間や神棚に飾ることが一般的ですが、なければリビングやダイニングでもかまいません。
ただし、なるべく年神様がゆっくりできるようにと飾るものですから、あまり人の出入りが激しい場所にはおかないようにしましょう。
また、地方によっては台所に飾ることで「食べ物に困りませんように」といった願いを込めることもあるようですが、これは住んでいる土地の風習でもありますので周りの方に聞いてみると分かりやすいかと思います。
(地域によって奉る神様は違いますので、その土地の人に聞くというのは大切なことです。転勤や新しく引っ越したという方の場合はぜひ参考にしてみてください)
戸建てでお正月の飾り付けをするときはいつからいつまでが正しい?
次に、「お正月の飾り付けっていつからはじめて、いつごろに片付けるの?」という疑問についてお答えしていきたいと思います。
まず、お正月の飾り付けというのは12月13日以降であればいつ始めてもかまいません。
これは暦の上で12月13日が「正月事始」という日にあたるからです。
ただ、昨今の日本のライフスタイルからすると、12月13日から正月の飾り付けをするというのはちょっと難しいですよね。
12月24日から25日まではクリスマスムード一色ですから、お子さんなどがいる場合は特にお正月の飾り付けを13日からするというのは好まれないかと思います。
お正月飾りは大掃除が終わってから
そこで、次に知っておきたいのは「お正月飾りは大掃除が終わってからする」という風習です。
これは「自宅をキレイにしてから飾り付けをしないと、年神様を招く際に失礼である」という意味があるのですが、だいたい大掃除というとクリスマスのあとにおこなうことが一般的だと思います。
また、会社が正月休みに入るタイミングなどを考えると、飾り付けを始めるのにベストな日取りというのは「12月28日」と「12月30日」のどちらかです。
28日は8(末広がり)という数字が入っていて、30日はキリのいい数字として縁起物とされています。
なお、12月の29日と31日を避けた方がいい理由としては、29日は9(苦)という数字が入っていて、1日は「3一夜飾り」といってお葬式と同じ飾り付けになることから縁起が悪いとされているからです。
こうした理由からお正月の飾り付けをするには「12月28日」「12月30日」のどちらかが良いと言えるのですが、次に知りたいのは「いつまで正月飾りをしているのか」という部分ですよね。
お正月飾りはいつまで飾っておく?
お正月飾りは文字通りお正月用に飾っておくものですから、暦の上で正月が過ぎるまでは飾っていて問題ありません。
なお、暦の上での正月というと1月15日(小正月)までがその期間にあたります。
しかし、最近では1月7日(七草粥を食べるタイミング)に片付け始める家庭が多いようです。
これに関しては正式な決まりごとがありませんので、1月7日から15日を目安に片付けるのが一般的と覚えておきましょう。
戸建てにおけるお正月の飾り付け処分方法とは?
こちらが最後の項目となりますが、「片付け終わった正月飾りはどうすればいいのか?」ということを説明していきたいと思います。
お正月飾りは奉納しよう
お正月の飾り付けは、その役目を終えたら「奉納」してあげるのがベストです。
だいたいどこの神社でも1月15日に小正月を祝う祭事として、境内で「左義長(さぎちょう)」というものをおこなっています。
これは地方によって「どんど焼き・どんと焼き」などとも呼ばれるものですが、正月に飾ったものや書初めなどを燃やして祀り収める行事のことです。
自宅に飾っていたお正月飾りは、この祭事に持っていって「奉納」するというのが古くからの習わしですので覚えておきましょう。
自宅で焼いて処分してもOK
なお、戸建てで庭にスペースがあれば、神社と同じように焼いて処分するということも正しい方法のひとつです。
やり方としては庭にお酒と塩をまいてから、その上の土で飾りを燃やせばいいだけですので、スペースさえ確保できればやってみてもいいかと思います。
ただし、煙が出ますのであらかじめ周りの住宅の方には了承を得ておくか、話を通しておいた方がいいでしょう。
(消防に通報をされることも考えられますので)
あとは残った灰をゴミ袋に入れて、自治体の規則に従った方法で出せば完了です。
なお、このときゴミ袋にはほかのゴミを入れないようにしてください。
(あくまで奉納を簡略化したものですから、ほかのゴミと一緒にするのは神様に対して失礼だからです)
総括
戸建てにおけるお正月の飾り付けについて、いろいろとご紹介してまいりました。
最近ではワークショップなどでおしゃれな飾り付けも販売されていますので、クリスマスに続いて自宅の雰囲気をよくするためにも家族で飾り付けをおこなってみてはいかがでしょうか。
なお、お正月飾りはあくまで年神様のためにおこなうものですから、その意識をしっかりと持つことが重要です。
飾り付けのひとつひとつには本文中でも触れたような意味がありますので、ぜひそちらも覚えておいてください。
本記事のまとめは以下の通り。
- お正月飾りは門松・しめ縄・鏡餅の3つ
- 12月28日、12月30日から飾り付けを始める
- 1月7日から1月15日にかけて片付ける
- 飾りは神社にて奉納するか、自宅の庭を清めてから焼いて処分する
このポイントさえ抑えておけばきっと正しいお正月の飾り付けができますので、ぜひ参考にしてもらえればと思います。
コメントを残す