知らないと損する秋の花粉症対策!ブタクサ以外も要注意!

こんにちは。後輩の若い女の子と飲んでいたら「ガツガツしてない年上の男の人のほうがいい」と言われ、あいまいにうなずいてしまったボクです。
ごめんなさい、ただ枯れてるだけです。

さて、夏の暑さもなりを潜め秋の気配が漂い始めました。
食べ物がおいしい季節なのでテンションが上がる一方で、ゆううつに感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

その原因は花粉症です。

何、泣いてるの?

ハチロウ

友人

花粉症
鼻水出てるよ?

ハチロウ

友人

だから、花粉症!

症状がつらいと、ボクの友人のようにイライラしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これでは自分の体調だけでなく、周囲の人間関係にまで影響を及ぼしかねません。

しかし、しっかり対策をすれば、予防したり、症状を軽減したりすることだってできるんです。

今回は花粉症の原因と対策についてお話ししますので、ぜひ参考にしてみてください。

それは風邪ではなくて花粉症かもしれない

秋にさしかかって体調をくずしたのだろうか。全身がだるい、のどがイガイガする

そんな時、まず疑うのは風邪ではないでしょうか。

でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
それ、ひょっとしたら花粉症かもしれません。

花粉症の症状というと、涙や鼻水が真っ先に思い浮かびます。
しかし、花粉症も風邪と同じように熱が出たり喉が痛くなったりするのです。

もしかしたら読者さんの中には「秋に花粉症なんてあるの?」とおっしゃる方もいるかもしれません。

花粉症というとスギやヒノキの花粉が舞い散る春先のイメージがありますが、実は年中かかる可能性があります。

近年では「通年病」ともいわれていて、季節を問わず花粉症になりうるのです。

もちろん、秋にも花粉症を引き起こす原因植物が存在しています。
その代表的なものにブタクサがあります。

『ブタクサ』 秋にもっとも多いブタクサ花粉症

花粉症と言えば、スギヒノキを連想する方が多いでしょう。
しかし、このブタクサ花粉症はスギ・ヒノキについで日本で3番目に多い花粉症です。

ブタクサの花粉は飛散するのは8~10月ごろで、秋に花粉症をおこす代表的な植物です。

キク科の一年草で、道ばた、河川敷、荒れ地、牧草地、畑など様々なところに自生しています。
知らずに目にしている方も多いはずです。

アメリカ原産の外来種で明治時代に日本に渡来し、昭和ごろには全国に広がりました。

『ブタクサ』の被害は世界規模

ブタクサの花粉は風にのって飛散します。
風邪を媒体にして花粉を飛ばす、いわゆる風媒花です。

ブタクサ花粉症は、日本で初めて花粉症として見つかっています。
普通の人がまっさきに思いつく、スギやヒノキよりも先に花粉症の原因植物として知られました。

ブタクサは、日本だけでなくヨーロッパ各地に多くのアレルギー患者がいます。
今後50年の間に、地球温暖化の影響でブタクサアレルギーの患者は2倍以上になる可能性があるともいわれています。
日本ではあまり知られていなくても、世界規模では花粉症問題を深刻化させている植物の一つと言えます。

地球の温暖化によって、ブタクサ花粉の濃度が上昇したり、シーズンが長くなったりする可能性も示唆されています。

ブタクサ花粉症の症状

ブタクサ花粉症にかかると次のような症状がでます。

  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 目のかゆみ
  • 皮膚のかゆみ
  • 喘息
症状としては、春のスギ・ヒノキと同じです。
目、鼻もそうですが、特にのどや肌がやられやすいと言われています。

風邪と似たような症状なので見分けがつきづらいですが、風邪薬を飲んだのに、症状が改善しないな、と感じたら花粉症を疑ってみてください。

ブタクサが起こす口腔アレルギー症候群

花粉症の中には口腔アレルギー症候群を引き起こすものもあります。

ある特定の野菜や果物を食べたときに、口の中にかゆみ痺れを感じたら口腔アレルギー症候群(OAS)を疑ってみる必要があります。

重い症状になると顔がはれたり、アナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。

ブタクサの場合は、以下の野菜・果物が該当します。

  • メロン
  • スイカ
  • セロリ

これらの果物・野菜は、花粉症の症状が口の中にある場合は、基本的には避けるべきです。
ただし、加熱調理などをした場合は大丈夫なこともありますので、医師に相談することをおすすめします。

ブタクサ花粉症の対策は近づかないこと

花粉症といえば、春のイメージが強く、秋に花粉症があることを知らない人もいます。
しかし、すでに語った通り花粉症は「通年病」ともいわれ、年中発症する可能性があります。
よって、油断せずに対策することが、花粉症から自分の身を守るためには必須です。

ブタクサ花粉症に対する対策でもっとも有効なのは、「できるだけ近寄らない」ことです。
ブタクサは背が低く、花粉の飛散距離が短いです。
スギやヒノキのように高い場所から、風に乗って運ばれることもないので、近寄らないだけでも有効な対策になります。

また、早朝で風の強い日などは、特に花粉が飛散するので気を付けてください。
早朝の通勤、ジョギングなどをするときはできるだけブタクサに近寄らないことをおすすめします。

ブタクサは日本中に自生しているため、目にする機会が比較的多い植物と言えます。
葉の形はヨモギと似ているため、間違えることがあるかもしれません。

また、読者の中には「ブタクサなんてどんな形の植物か知らないよ」という方もいるかもしれないので、検索結果を張っておきます。

「近づかない」以外の対策

ブタクサに対する対策として一番いいのは「近寄らないこと」ですが、いちいちブタクサが生えているかどうかを気にして生活するほうが面倒だと考える人もいるでしょう。

ブタクサが生えているからと言って通勤通路を変えたり、ジョギングコースを変えたりするのが難しい方もいるでしょうから、「近寄らない」以外の対策も紹介します。

それ以外の対策としては、以下になります。

  • マスク
  • メガネ
  • 手洗い
  • うがい
  • 洗顔

一般的な花粉症対策と同様です。

「秋には花粉症はない」と思い込んで対策を怠らないようにしましょう。

ブタクサ以外にもたくさんある! 花粉症を引き起こす植物

ブタクサ以外にも花粉症をひきおこす植物はもちろん存在します。

ブタクサにだけ気を付けて、他の花粉にやられてしまうのでは本末転倒です。

よって、花粉症から身を守るためには、ブタクサだけでなく他の植物にも気を付ける必要があります。

ここではブタクサと同じ秋の植物だけでなく、一年を通して季節ごとに花粉症の原因となる植物を見ていきます。

春に花粉症を引き起こす植物

花粉症と言えば春先のイメージですね。
ここでは、春の花粉症を代表する次の二つ

  • スギ
  • ヒノキ
について見ていきます。

『スギ』

 
スギ花粉の飛散時期は2~4月です。
花粉症といえば真っ先に思い浮かぶのが、スギ花粉症ではないでしょうか。

スギは日本列島を縦断し、北海道の一部まで広く自生しています。
一個の花に数十万個の花粉をもち、しかも花粉自体が軽いため、風に乗ってどこまでも飛んでいきます。

背の高い杉の木が強風にあおられた際、花粉が空気を黄色く染めるほど濃く舞っている。

この映像をテレビで見たとき、ゾッとしたのを覚えています。

症状は以下。

  • だるさ
  • くしゃみ
  • 鼻水
  • はなづまり
  • 目のかゆみ
  • 頭痛
  • 喉のかゆみ
  • 肌のかゆみ

などが挙げられます。

スギ花粉症の場合、もう一つ気を付けたいのは口腔アレルギー症候群です。
スギの場合、トマトを食べると交差反応を起こす可能性があります。

軽い症状なら、口の中がかゆい程度ですが、重くなると顔がはれたり、アナフィラキシーショックを起こしたりする可能性がありますので気を付けてください。

『ヒノキ』

3~5月はヒノキの花期です。
福島県以南から九州にかけて自生しています。
スギと同じく風媒花で、風に乗って花粉がどこまでも飛んでいきます。

地域によって違いはありますが、だいたいスギと同じ時期に花粉を飛ばします。
また、スギよりもヒノキの花粉のほうが多い地域なども存在します。

スギとヒノキは花粉症のツートップですね。

ヒノキの症状もスギとほぼ同じです。

  • だるさ
  • くしゃみ
  • 鼻水
  • はなづまり
  • 目のかゆみ
  • 頭痛
  • 喉のかゆみ
  • 肌のかゆみ
スギ花粉症の人の7割がヒノキ花粉にも反応するので、二つの症状が重なると悲惨な目にあいます。

夏に花粉症を引き起こす植物

次に夏の花粉症を見ていきたいと思います。
夏に花粉症を引き起こす植物は以下になります。

  • シラカバ
  • ハンノキ
  • イネ科植物
では、見ていきましょう。

『シラカバ』

地域にもよりますが、ゴールデンウィークごろから始まるのがシラカバ花粉症です。
花粉の飛散時期は4月~6月頃。
地域的には、北海道から東北地方で観測されています。

こちらもやはり風邪と似たような症状が出ます。

また、口腔アレルギー症候群が出る花粉症です。
シラカバ花粉のタンパク質と似た果物に、以下のものがあります。

  • さくらんぼ
  • りんご
  • キウイ
  • サクランボ
シラカバ花粉症の症状が口の中にある場合、これらの果物を食べるとショック症状をおこす可能性があるので、基本は避けてください。

症状が軽いものなら口の中がかゆくなる程度ですが、重ければ顔が腫れたり、アナフィラキシーショック起こしたりするので注意してください。

なおシラカバ花粉の飛散量はこちらで確認できます。

『ハンノキ』

花粉の飛散時期は1~4月頃です。
地域的には北海道北陸地方で見られます。
シラカバ花粉に反応する人は、ハンノキにも反応してしまうことが多いので気を付けてください。

北海道や北陸在住の方が花粉症になった場合、スギやヒノキと飛散時期が重なるため、間違われることもあります。

しかし、北海道にはほとんどスギやヒノキは生えていませんので、花粉症の原因はシラカバハンノキであることがほとんどです。

イネ科 『カモガヤ』 『オオアワガエリ』

花粉の飛散時期は5~7月です。
カモガヤ、オオアワガエリはイネ科花粉症としてまとめて呼ばれることが多いので、一緒にしています。

カモガヤとオオアワガエリは牧草として知られており、公園や道端でも比較的よく見ることができます。
イネ科の植物の名前の通り、穂をつけた形をしています。

イネ科花粉症も口腔アレルギー症候群を引き起こすことがあります。
口の中に花粉症の症状がある場合は、以下の野菜・果物は基本的に避けるようにしてください。

  • トマト
  • スイカ
  • メロン
  • オレンジ

秋に花粉症を引き起こす植物

ブタクサと同様、秋に気を付けたいのが次の植物です。

  • ヨモギ
  • カナムグラ

『ヨモギ』

ヨモギと聞くと、ヨモギ餅を連想する人も多いのではないでしょうか。
実はヨモギも花粉症を引き起こす植物です。

葉の形はブタクサとよく似ており区別がつきづらいですが、葉の匂いの違いでわかります。

ヨモギ花粉の飛散時期は8~10月です。

ヨモギもブタクサと同じで、河川敷や空き地などどこにでも自生しているため、目にする機会が多い植物です。

秋の花粉症の認知度が低いのもそうですが、ブタクサやヨモギもまた花粉症を引き起こす植物としてそれほど広く認知されていません。

ヨモギやブタクサは繁殖力が強く、近年では増加傾向にあります。
実はヨモギのほうがブタクサよりも花粉の飛散量が多いのが特徴です。

ヨモギはブタクサの陰に隠れた実力者です。
スギとヒノキが春の花粉症ツートップなら、ヨモギブタクサ秋のツートップです。

ヨモギもまた口腔アレルギー症候群を引き起こす可能性があります。
口の中にアレルギー症状がある場合、ブタクサ同様、

  • メロン
  • スイカ
  • セロリ
は基本さけるようにしてください。

『カナムグラ』

カナムグラの花粉飛散時期は8~10月です。
道端でよく見かけますが、飛散距離が数十メートル程度で、花粉の量も少ないので、やはり近寄らないことが一番の対策になります。

こちらも以下の二つ、

  • メロン
  • スイカ
で、口腔アレルギーを起こす可能性がありますので気をつけてください。

冬に花粉症を引き起こす植物

冬は花粉が少ない時期です。

しかし、まったくないわけではありません。冬でも少量の花粉が飛んでいるのです。

飛散量は少ないですが、主に次の植物の花粉が飛散しています。

  • イネ科
  • ブタクサ
  • スギ

花粉が多くなく、シーズンからも外れているので判別しづらいかもしれません。

しかし、風邪薬を飲んでも症状が改善しないようなら、花粉症を疑ってみてください。

医師に相談してみることをおすすめします。

花粉症にならないための予防策

ここまで見てきて、さまざまな植物が花粉症を引き起こすことが分かったと思います。

また、季節によって飛散量に違いがあるとはいえ、年中花粉は飛んでいます。
いつでも花粉症になる可能性があるのです。

では、花粉症にならないためにはどうしたらいいのでしょうか。
そこに一つの答えを見出すなら、毎日の生活を見直すこと、と言えます。

では具体的にどうすればいいのでしょうか。
それを一緒に見ていきましょう。

外出時の花粉症対策

まずは外出時の花粉症対策からお話しします。
花粉は何より外で接触するものですので、外出時に気を付けるだけでもかなりの対策になります。

ここからは花粉が体内に入ってこないようにする工夫を見ていきます。

すでに花粉症になってしまった人はもちろん、目がかゆい、鼻水が出る、など症状が軽い予備軍の方も参考にしてみてください。

花粉の多い日は外出を控える

花粉の多い日は外出を控えましょう。
各種メディアが、花粉情報を教えてくれるので、それを見て危なそうな日は外出するのをやめます。

一般的に花粉が多いのは、「暖かくて、湿度が低い日」です。

また「風が強い日」も花粉が舞い散るので注意が必要です。

花粉がつかない服装を心がける

花粉がつかない服装を心がけましょう。
鼻や口から花粉を吸いこまないようにマスクを着用するだけで十分な人もいますが、花粉症に悩んでいる人はもう一段改上の対策も知っておいたほうがよいです。

気をつけたいのは服の素材です。
綿やウールよりも、ポリエステルなど表面がつるつるした素材の服のほうが花粉が付きにくいので参考にしてみてください。

帽子やメガネの着用ももちろん効果があります。

また、大切なのが帰宅時に玄関で丁寧にブラッシングをして花粉を落としてしまうことです。
室内に花粉を持ち込まない心がけが、あなたを花粉症から守ってくれます。

洗顔、手洗い、うがい

帰宅後は、洗顔、手洗い、うがいをしましょう。

基本的に露出している部分には花粉がついていると思ってください。

手洗い、うがいはするけれど洗顔まではしない人もいますが、花粉症を防ぎたいなら洗顔まですることをおすすめします。

家庭できる花粉症対策

外出時には気をつける人でも、家庭内や室内では花粉症対策をしていない人もいます。

室内にも花粉は侵入しているので、それを取り除くことで花粉症のリスクを減らすことができます。

掃除はこまめに行う

掃除をこまめに行うことが花粉症対策につながります。

こまめに掃除機をかけることで室内に侵入した花粉を除去することができます。
花粉は、カーペット、カーテン、ソファ、畳などあらゆる所に付着していますので、それをこまめに取り除くのです。

また、気を付けたいのがエアコンです。
エアコンのフィルターに花粉がついている場合があり、頻繁に使用しているなら、2週間に1回はフィルターの掃除をしたほうがよいと言われています。

さらに掃除をする日や時間帯にも気を付けてください。
花粉が飛散する日中や、風のつよい日は避けるのが無難です。

また、はたきを書けると花粉が舞い上がるので、できるだけ拭き掃除を行ってください。

洗濯は室内で乾かす。外に干した場合は、よくはたいてから取り込む

洗濯ものは室内で乾かすと花粉症予防になります。

乾燥機などを使って乾かせば、干している間に洗濯物に花粉が付着することはありません。

また、日中、外に干す場合でも取り込むときにはよくはたくようにしてください。
服についた花粉を室内に持ち込まないためです。

さらに、花粉のついた服を着ただけでも花粉症の症状が出る可能性があるので気をつけましょう。
洗濯ものだけでなく、布団も同様です。

ストレスをためない

また、生活の中でストレスをためないことも大切です。
ストレスによって免疫力の低下が引き起こされます。

また、すでにアレルギー症状が出ている場合は、それが悪化してしまいます。

目のかゆみや鼻水など、花粉症そのものがストレスになるので、悪循環に陥らないように適度にストレスを発散してください。

食事による花粉症対策

花粉症は食事によっても予防できます。
花粉症はアレルゲン(花粉)を排除しようとする免疫反応ですが、それをやわらげるための研究も進んできています。

アレルギーを起こしにくい体質にするためには、免疫機能を改善する必要があるのですが、それは腸内環境と深い関係があることがわかっています。

つまり、腸内環境を整えることが、花粉症の対策になるのです。

腸内環境を整えよう

花粉症対策の一つに、腸内環境を整えることがあげられます。

腸内環境と言えば、善玉菌、悪玉菌などという言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。

基本的には、善玉菌を増やして、悪玉菌を減らすことが腸内環境を整えることにつながります。

それには食事の改善が必要です。
しかし、具体的には何を食べたらよいのでしょうか。

腸内環境を整える食材は次のようなものがあります。

  • 納豆
  • 味噌
  • ぬか漬け
  • キムチ
  • ヨーグルト
  • チーズ
これらのような発酵食品です。

また、食物繊維が豊富な根菜類なども腸内環境を整えてくれます。

  • ゴボウ
  • ニンジン
  • レンコン

免疫を強化してくれる食品

花粉症に効くその他の食品はEPA・DHAを含む食品になります。

これらの脂肪酸は免疫を強化してくれると同時にアレルギー症状を和らげてくれます。

具体的な食品は青魚になります。

  • イワシ
  • サバ
  • アジ

アレルギーを抑えてくれる食品

さらにアレルギー物質のヒスタミンの活動を抑えてくれる働きのある食材があります。

  • シソ
  • 甜茶
  • 緑茶
  • 緑黄色野菜
これらの食材には、ヒスタミンを分解する成分が含まれており、日常的に摂取することでアレルギーに強い体質を作ることができます。

とりすぎないほうがよいもの

逆に取りすぎないほうが良いものもあります。

  • 脂肪の多い肉
  • お菓子・ジュース
  • たばこ
  • お酒
たばこはのどや鼻の粘膜を傷つけるため、花粉症の症状を悪化させる可能性があります。

アルコールも鼻の粘膜を充血させるので、鼻づまりを悪化する原因となります。

また、すでに花粉症になっている場合、口腔アレルギー症候群を起こす可能性がある果物・野菜は控えるようにしてください。

具体的な食品については、『ブタクサ以外にもたくさんある! 花粉症を引き起こす植物』の項で花粉症ごとに説明していますので、そちらを再度、参照してください。

予防的療法

ここまで生活面における花粉症の予防策についてお話してきました。

しかし、読者の中にはすでに全部試したという方もいらっしゃるでしょう。

それでも、花粉症に悩まされている場合には、病院に頼るのも選択肢の一つです。

花粉が飛散するのに先んじて、病院でアレルギーを抑える薬を処方してもらう方法があります。

これを予防的療法といいますが、花粉症の症状を軽減させることができます。

花粉の時期の間は継続して通院しなければならないのですが、それ以上につらい花粉症に悩まされている方にはおすすめできます。

ひどい症状に悩まされている方は、花粉の時期の前に病院に行き、医師に相談するのが良いでしょう。

花粉症は根本的に治療できる可能性がある

花粉症になってしまった人には、症状を抑えるような対処療法が一般的です。

しかし、花粉症の種類によっては根本治療ができるものもあります。

たとえば、スギ花粉症などは減感作療法というものがあります。

薄めたスギ花粉を皮下注射して、免疫を作り、アレルギー症状を抑える方法です。

個人差はあるのですが、高い効果を発揮する場合があります。

ひどい症状に悩まされている人は、一度検討してみるのもよいのではないでしょうか。

ただし、以下のようなデメリットやリスクもあります。

  • スギ花粉の皮下注射を一定期間続ける必要がある
  • スギ以外の花粉にもアレルギーがある場合は効果がない
  • ショック症状を起こす場合がある
高い効果はありますが、反面リスクも存在するので、医師とよく相談してください。

そのアレルギー反応は、花粉症ではなくハウスダストによるものかも?

ここまで花粉症の原因と予防を見てきました。

しかし、アレルギーの中には風邪でもない、花粉症でもないものもありますのでそちらにも言及しておきます。

アレルギーの原因はハウスダストに含まれるダニ・黒カビ・花粉

それはずばりハウスダストによるものの可能性です。

目のかゆみや鼻水、鼻づまりなど、風邪や花粉症と同じような症状が出ます。

ハウスダストは特に秋にアレルゲンとして猛威を振るいます。

どういうことかと言うと、まず夏場に繁殖したダニ、カビなどが秋になると一斉に死にます。
次に、そのダニの死骸・フンやカビ、花粉などを取り込んで室内に蓄積され、それがアレルギーの原因「ハウスダスト」となります。

ハウスダスト対策は朝イチの掃除

ハウスダストの対策で有効なのが朝イチの掃除になります。
ダニの死骸やフンを含んだハウスダストはとても軽いので、人間の動きに合わせて空気中を漂います

日中、室内を動き回った後に掃除をすると空気中にハウスダストが舞ってしまって有効に除去することができません。

そこでおすすめなのが、朝イチの掃除です。

室内に空気の動きがなく、ハウスダストが床に落ちている状態なので効率的に除去することができます。

さいごに

以上、知らないと損する秋の花粉症対策! ブタクサ以外も要注意!ということで見てきました。

秋は体調を崩しやすく、くしゃみや鼻水が出るとまず疑うのは風邪ではないでしょうか。

しかし、風邪薬を飲んでも効果がない場合には、花粉症を疑ってみてください。
花粉症は近年、「通年病」と言われ季節を問わず症状が現れます。

また風邪や花粉症と同じようなアレルギー症状を起こすものにはハウスダストもあります。

くしゃみ、鼻水などのアレルギー症状が出ているのに、風邪でも花粉症でもない場合は、さらにハウスダストを疑ってみてください。

本記事で、知識を得たことで花粉症を防ぎ、生活の質が向上するお手伝いになればと思います。

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