こんにちは、ここ最近の正月は基本的に寝正月となっているアラフォー男子のボクです。
正月などのまとまった休みは基本的に家でゆっくり過ごしたくなるのが40代の特徴ともいえますよね。
どこにいっても混んでいることが多く、それであれば自宅で休んでいたいという方も多いのではないでしょうか。
しかし、そんな正月が近くなると必要になってくるのが正月の飾り付けです。
ハチロウ
上司
ハチロウ
上司
という上司からの教えどおり、ボクは近くの量販店やら100均などで正月用の飾り付けを購入することにしました。
その後、いろいろと上司や近所の年配の方に飾り付けの方法などを教わったところ、アラフォーのボクにとっても目からウロコな情報がたくさんあったわけです。
ここではそんな賃貸住宅でも使えるお正月の飾り付けに関する知識をご紹介していきます。
意外と知らないお正月の飾り付けについてのことを、ぜひこの機会に学んでいってみてください。
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賃貸マンションなどに使える!お正月の飾り付けとは?
それでは賃貸マンションやアパートに住んでいる方でも使える、お正月の飾り付けをご紹介していきましょう。
といってもお正月の飾り付けというのは伝統的に決まっているので、賃貸マンションと戸建てで大きく異なる点はありません。
なお、お正月の飾り付けで揃えるものは「門松」「しめ縄」「鏡餅」の3つです。
戸建てとの違いはそれぞれの飾り付けを置く場所と飾り付けそのものの大きさといったところですが、まずはそれぞれの飾り付けがどういった意味を持っているのかを知らないと飾り付けを設置する場所も説明できませんので、そちらからご覧いただきましょう。
お正月の飾り付け「門松」「しめ縄」「鏡餅」それぞれの意味とは?
お正月の飾り付けに用いられるのは先ほどもご紹介したように「門松」「しめ縄」「鏡餅」の3つとなります。
それぞれに日本の伝統的なしきたりや願いといったものが込められているわけですが、飾り付けをする際にはそういった意味も関係してきますので、しっかりとその内容を理解しておきましょう。
「門松」
元々「松」は一年中その木に葉をつけることから「生命力の強い木」とされ、その木には神が宿ると信じられてきました。
そして、この神様が宿る木を「祀る(まつ)」という意味と松(まつ)をかけ縁起物として重宝してきたというのが門松の始まりです。
また、門松というと真ん中の三本組みの竹も象徴的な飾り付けなのですが、竹は「土から出てくると2~3日でぐんぐんとその身の丈を伸ばす」ということから、こちらも「生命力が強い縁起物」とされてきています。
そして、この松と竹をセットにした飾り付けが門松となっていったというわけですね。
ちなみに松と竹には「松は千歳を契り、竹は万代を契る」という言葉もあり、古来より非常に神聖なものとして扱われてきました。
なお、基本的に昔の門松は一対となっていて、玄関の両脇に飾り付けることで年神様を招き入れるという意味と、年神様の依代として扱うという2つの意味をこめていたのですが、近年ではスペースなどの問題によりひとつだけを飾るケースも多々あります。
どちらが正式ということはなく、地域によってもその形式が変わりますので、賃貸マンションなどの場合はひとつでも問題はないといえるでしょう。
「しめ縄」
しめ縄は漢字で「注連縄」と書きますが、これには本来「占める」という言葉が由来しているとされています。
そもそも、しめ縄は神社において人間界と神様のいる世界を隔てる境界線といった役割を持っていて、お正月に家へやってくる年神様を招き入れる際に「不浄のものを一緒に自宅へ入れないように」という願いを込めて飾るものです。
ちなみに、お正月の飾り付けの中ではもっとも歴史が古いものがしめ縄でもあります。
その歴史は日本神話まで遡り、天照大神が立て籠もっていた天岩戸から出た際に、太玉命が二度と天照大神が天岩戸に入れないようにとしめ縄で戸を塞いだことが起源とされています。
このように、1年の始まりであるお正月に不浄のもの(縁起の悪いもの)を自宅に入れないようにと飾るのがしめ縄ですので、出来る限り玄関の表に飾った方がいいわけですね。
「鏡餅」
鏡餅は元々、丸い形が昔の青銅製の鏡に似ていたことからその名前が付けられました。
また、丸い餅は人の心や魂を表現しているともされ、その餅を2つ重ねることで「円満に年を重ねられるように」といった願いも込められています。
そのため、鏡餅の飾り付けは基本的に丸餅が2つとその上に橙が乗っていることが一般的です。
(よくミカンと間違えている人がいますが、鏡餅に乗っているのは橙で、これは「代々家系が続いていきますように」という意味があります)
なお、鏡餅を置く場所は玄関から遠い床の間が一般的です。
正式な飾り付け方としては三方に半紙を敷いたその上にウラジロというシダ科の葉をのせ、鏡餅を置いてから周りや上に串柿や昆布・干しするめといったものを飾るというのが伝統的な形となります。
ただし、近年ではそこまで鏡餅に手間を加える家庭も少なく、量販店や100均などで販売されているセットの鏡餅を置く家の方が多いです。
賃貸マンションなどではお正月の飾り付けをどこに飾るのか?
さて、お正月用の飾り付けに関する理解を深めたところで、次は実際に賃貸マンションであればどこに飾ればいいのかという部分を説明していきましょう。
先ほどそれぞれの飾り付けの紹介の際にも少し触れましたが、お正月の飾り付けには意味がありますので、その意味に合った場所を選ぶことが重要です。
そのため、賃貸マンションやアパートなどでは以下のような場所がお正月の飾り付けをするのにふさわしいところとなります。
- 門松…玄関の表もしくは玄関の内側すぐ、玄関の下駄箱の上
- しめ縄…玄関扉の真ん中もしくは左右に広げる形で設置、玄関扉の内側
- 鏡餅…リビングもしくはダイニング
なお、しめ縄にはクリスマスリースのような輪っかになっているものと、左右に飾り付けるようそのまま縄状になっているものの2パターンがありますが、賃貸住宅であれば輪の形をしたしめ縄の方が飾りやすいのでおすすめです。
飾り方としてはマスキングテープを下地にして、100均などで簡易的なフックを買ってきてそのまま引っ掛けるとキレイに飾れます。
また、賃貸マンションやアパートの場合は、玄関先が共有スペースとなっていることが大半です。
そのため玄関の表に門松やしめ縄を飾る際には、多くのマンションやアパートで大家さんや管理会社からの許可が必要となります。
もし、玄関先にお正月用の飾り付けをしたいのであれば、事前に確認をしておきましょう。
賃貸マンションなどのお正月の飾り付けはいつからいつまで?【期間について】
ずっと賃貸マンションやアパートに住んでいる方の場合、お正月の飾り付けというのがいつからいつまで飾るものなのか知らないという方もいらっしゃいますよね。
戸建ての住宅の場合は、周りの家がだいたい同じタイミングで正月飾りを出したり片付けたりするのを小さい頃に見たことがある人も多いかと思います。
しかし、集合住宅や賃貸住宅の場合はあまりそういった様子を見ることがありません。
そのため、正月飾りの出し入れのタイミングが分からないというのも仕方のないことです。
というわけで、この際に正月飾りの期間についてもご覧になっていってください。
まず、お正月の飾り付けを始めるタイミングですが、これは暦の上で「正月事始め」となる「12月13日」以降であればいつから出してもかまいません。
ただし、近年では12月の25日まではもっぱらクリスマスの飾り付けが先行していますので、実際には12月26日以降になることが多いです。
また、正月飾りは大掃除が終わったあとに出す、という風習もあります。
こうしたことを考え、さらに現代のライフスタイルを考慮すると「12月28日」「12月30日」がお正月の飾り付けをするのにもっともふさわしい日といえるでしょう。
ちなみに12月29日と31日が敬遠される理由ですが、29日は9(苦)という数字が入っていること、31日は一夜飾りといってお葬式のときと同じタイミングでの飾り付けとなることから避けた方がいいとされています。
次にお正月飾りを片付けるタイミングですが、こちらは一般的に1月7日もしくは1月15日までとなっています。
門松を飾る期間である「松の内」は本来1月15日までなので、15日まで飾っていてもおかしくはないのですが、最近では平均的な正月休みが終わるタイミングである1月7日(七草粥を食べるタイミングともされる)に片付ける人が多いようです。
なお、この片付けるタイミングというのは地域によっても差がありますので、お住まいの風習などを参考にされてもいいかと思います。
賃貸マンションなどに住んでいる場合、お正月の飾り付けはどう処分するべきか?
お正月の飾り付けを初めておこなうという人の場合、飾り終えたものをどうしたらいいのか?という疑問もありますよね。
そこで、お正月の飾り付けの処分方法というのもここではご紹介していきたいと思います。
まず、お正月の飾り付けというのは縁起ものですので、使い回すということはしません。
一般的にはお正月の飾り付けは、はずし終わったあとに保管をしておいて、しかるべきタイミングで奉納をするようになっています。
そして、この奉納をするタイミングですが、これが先ほども触れた小正月にあたる1月15日です。
ちなみに小さいころなどに近所の神社などで、正月に境内で焚き火のような行事をおこなっている風景を見たことはありませんか?
これは「左義長(さぎちょう)」と呼ばれる小正月における行事で、地方などによっては「どんど焼き」「どんと焼き」などとも呼ばれる神社の行事のひとつです。
正しくは1月14日の夜から15日の朝におこなわれるものですが、最近では近所の方の正月飾りを一緒に奉納するために15日の昼間におこなっている神社も多くあります。
そのため、お正月の飾り付けを正しく処分・奉納したいのであれば、お近くの神社の「祭事・催事」スケジュールをチェックしてみてください。
なお、ほぼすべての神社はこの火祀行事をおこなっているはずですから、問題なく奉納がおこなえるかと思います。
また、「近くに神社がない」「奉納のタイミングで神社にいけない」といった方もいると思いますが、その場合は各自治体のゴミ処理規則にのっとった形で処分するしかありません。
とはいえ、やはり縁起物ですから一般ゴミとは違った形で出した方が気分もスッキリするはずです。
そこで、お正月の飾り付けをゴミとして処分する際の流れを簡単にまとめましたのでご覧ください。
- 飾りが収まるサイズのキレイな白紙(なければ新聞紙)を用意
- 紙の三方に塩を振る
- 中央に飾り付けを乗せ紙で包む
- ・指定のゴミ袋に飾り付けを包んだ紙だけを入れて処分する
なお、もし上記のやり方に見合わないほどサイズが大きい飾り付けを処分する際には、粗大ゴミ業者を呼ぶしかありませんが、できれば同様の形式で紙に包んで出した方がいいかと思います。
総括
賃貸マンションや賃貸アパートにお住まいの方における「お正月の飾り付け」について、いろいろな角度からご紹介してきました。
最後に記事の内容をまとめますと、
- 正月の飾り付けは「門松」「しめ縄」「鏡餅」の3つ
- 「門松」「しめ縄」は玄関、「鏡餅」は床の間もしくはリビング・ダイニング
- 飾る期間は12月28日から1月7日もしくは1月15日
- 飾り終わったものは1月15日に神社でおこなわれる催事にて奉納
といった形となります。
お正月は1年の始まりですから、なるべく日本人として昔ながらの飾り付けをおこなって迎えたいものです。
最近では100均でも十分に立派な飾り付けが販売されていますので、ぜひ12月後半ごろになったら売り場をチェックしにいってみましょう。
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