暑い夏の季節、クーラーや扇風機、冷蔵庫を利用する時間が増えますよね。それによって夏場の電気代が高くなってしまうことも・・・。
秋や冬や逆に、暖房を利用する時間が増えます。最近は、オール電化の家も多いと思いますが、電気料金が上がるなか、なんとか電気代を節約したいと考え、灯油ストーブに切り替えたり、ソーラーパネルを設置したり、色々と工夫されている方が多いのではないでしょうか。
あなたは電気代の節約、つまり節電のために、何か対策を取られていますか?電気料金の節約のために「ブレーカー」を落とすとよいという話も聞きますが、あれって本当なのでしょうか?
ということで今回は、ブレーカーを落とすとイイってホント?という素朴な疑問とブレーカーを落として節電する方法についてのメリットとデメリットを調べてまとめてみました。
そもそもブレーカーを落とすのはよい節電方法なのか?
実は我が家が子どもの教育費用などで家計のやりくりに困っていたとき、実際に節電の目的で、深夜など誰も電気を使用しない時間帯にブレーカーを落として寝てみたことがあります。
もちろん冷蔵庫などはブレーカーを落とすと、庫内が冷えないことで食品を腐らす原因になりますから、ある程度空にしないといけませんけどね。
そして、実際に試してみた当時のボクの感想としては「料金の違いがあまり分からなかった」というのが正直なところでした。
実は、電源をすべて落とすのがとても面倒だったので、3日も経たないうちにやめました・・・。ただ、電気のありがたさだけはわかったような気がしました(笑)
でも、当時自分の感想が「本当なのかな?」って思ったので、実際に大手電力会社の家庭サポートセンターの方に聞いてみたことがあったんです。
「ブレーカーを落としたらどのぐらい節電になりますか?」って。
そうすると、サポートセンターの方からは「そうですね。節電にはなりますね。」という答えが返ってきました。ただ、「しかしですね・・・」と続けて答えが返ってきたのでよくよく聞いてみたところ、次のように言われました。
「ブレーカーを上げたり、下げたりとあまり触り過ぎるのはよくないですね。」
このサポートセンターの方の話が気になったので理由を詳しく聞いてみると、意外な答えが返ってきたのです。
ブレーカーを落として節電することのデメリット
サポートセンターの方から言われた、ブレーカーを触り過ぎることがよくないという理由については、ブレーカーを上げ下げすること自体については、電気代が発生することはないようですが、実は『ブレーカーを上げ下げすることで、後々トータルで見た場合の電気代が高くなる可能性がある』のだそうです。
これがどういうことかということについて説明します。
ブレーカーを落とすことにより、家電製品のすべての電源が落ちますよね。そのため、当然のように家電製品を使うときには、ブレーカーを上げ、一度落ちた電源を再度入れ直して、それぞれの家電製品を稼働させることになります。
実は、電源を付け直す際に、電気代を多く消費してしまう家電があるからなのだそうです。たとえば冷蔵庫がそのような家電にあたります。
冷蔵庫は電源を入れると、まず最初に庫内全体を勢いよく冷却します。
そして、一度庫内全体が冷却された後は、「保温」という形で一定の電力とそれにともなう消費料で保たれていくのです。
つまり、冷蔵庫の電源を入れたり消したりしていると、勢いよく電力を消費する時間が増えるため、結果として電気代が高くついてしまうということになります。
また、クーラー(エアコン)の場合も同じく、使用していない場合にも内部の冷媒機能を一定の温度に保つため、常に待機電力を消費しているとのこと。そのため、ブレーカーを落とすと冷媒機能の保温がされなくなってしまうようです。
なお、冷媒機能の保温がされていない状態でエアコンのスイッチを入れると故障につながるおそれもあるそうです。
まとめ:ブレーカーを落とすのは節電にはなりますが注意が必要です
今回はブレーカーを落とすのが電気料金の節約になるのか、そのデメリットは?という点について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回の記事をまとめてみると次のようになります。
- ブレーカーを落とすと間違いなく節電にはなるが、家電製品によっては、一度電源を落とすと、その後再稼働させる時に電力消費が増えることがある。
- 家電製品の種類によっては故障することもあるのでブレーカーを落とす際には気を付けたほうがよい。
いま、あなたが節電のために、ブレーカーの上げ下げを取り入れようかどうか迷っているなら、ぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね。
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