2015年6月21日は父の日。
母の日には「カーネーション」ですよね。では父の日の花というと、どんな花をイメージされますか?
実は、先日「父の日」に、祖父の仏前に贈る花を考えていたとき、「父の日」の由来を考え、「バラ」が良いなぁと思ったのですが、お花屋さんに相談したところ、日本の風習やマナーでは、仏前にバラの花をお供えすることが「タブー」であることを知りました。
そこで今回は、「父の日」に、亡くなったお父様にお供えする場合には、どんな花がいいのだろうと、ふと気になり調べてみました。それに伴い、花にまつわる仏前マナーも軽く調べてみたので、紹介したいと思います。
日本の仏前でバラの花を避けるのは「棘(とげ)」があるから
まず、日本の風習やマナーを考える前に「父の日」の由来を知っておきましょう。
「父の日」の由来は、1909年アメリカのソナラドットという女性が提唱し、1972年に国民の休日として定められた日です。
彼女は幼いころに母親を亡くし、父親によって育てられ、その父親を深く敬愛していました。そんな父親を亡くした際、墓前に白いバラを供えたということから父の日の花が定着してきました。
母の日にも白いカーネーションは「母親がいない」ことを示す色、存命している親には「赤色」を、亡くなった父親・母親には「白いバラ」を贈るといわれています。
また、日本では「黄色いバラ」を贈る風習もありますが、この風習は1981年に日本で設立された、「日本ファーザーズ・デイ委員会」が開催している「父の日黄色いリボンキャンペーン」が、幸せや幸福の象徴の色である「黄色」を「父の日」のイメージカラーとして、バラの花と融合して国民に広まったといわれています。
日本の仏前でバラの花を避ける理由
「父の日」の由来を考えると贈る花としては「バラ」が良さそうです。
ただ、亡くなった父に「父の日」の花として贈ることは、先述のとおり、風習やマナーの観点から考えると、避けたほうが良さそうですよね。
では、仏前で「バラの花」を供えることを避けるのはどうしてなのでしょうか?
・・・結論から言うと、それはバラには棘(とげ)があるからなのだそうです。
棘のある花は、お花を供えたり、いけたりするときに棘が指に刺さって血が出たりしますよね。そういった行為が仏様の前では失礼にあたるとされているのです。
花をお供えする、飾る意味には故人の方や先祖様に対しての敬愛や感謝の気持ちをあらわすものとされており、バラなどのほかにも茎に毒をもつ「彼岸花」、他の花に絡みついてしまうかもしれないような「蔓(つる)」のある花、他に悪臭のする花などは仏前の花としてふさわしくないとされています。
また、お花屋さんでは「白あがり」といって、一般的には四十九日を過ぎるまでは白一色・バラの花はタブー」とされているようです。
しかし、現在では、お葬式において「バラ葬」や「オーダーメイド葬」など故人の好きなものを贈るとされている式もありますから、お花の種類に対してそれほど神経質にならなくてもいいと思います。ただ、棘のある花は人や衣服を傷つけたりすることがあり、仏前で血を流すことは仏様に失礼にあたる」「四十九日まではお供えとして避ける」ということだけ覚えておきましょう。
まとめ:亡くなった父の日の贈る花 オススメは「ひまわり」
今回は、亡くなった父に「父の日」に贈る花について、由来から紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?
バラを避けたい場合、「父の日」に贈る花としてボクがオススメするのは、「黄色」の花から元気なイメージや希望を湧いてくる「ひまわり」です。
バラの花についで人気の花でもある「ひまわり」は愛の象徴という意味もあり、花言葉は「光輝・愛慕・敬慕」など。元気や希望など、「家族の大黒柱」でもあり、「元気の源」ともいえるお父さんのイメージに合いますよね。
花言葉を参考に、「亡くなった今でも尊敬しています。」といったメッセージを託してお供えすると天国のお父様もお喜びになるのではないでしょうか。
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