送別会の挨拶 退職で送られる側を感動させるスピーチにする3つのコツ

感動して泣いている子ども

年度末になり、定年退職される方が多くなる季節を迎えますね。

送る側としては、送別会で長い間に渡って勤めあげられた退職者を労い、送り出す機会が多くなることと思います。

せっかくの機会なので、送り出す際には、送られる側の方を感動させる、心に残るスピーチで送り出してあげたいと思っても、いざスピーチを考え出すと、どんなスピーチが心に残るのかアレコレ悩んでしまって、なかなか文章がまとまらないなんてことも・・・。

そこで今回は、送別会で「送られる側を感動させるスピーチの3つのコツ」をボクなりに考えてみたので、紹介したいと思います。


「感動」するスピーチとは「心にしみる」・「心温まる」スピーチ

感動して泣いている子ども

まず、「感動」という言葉の意味を調べてみると、『モノやコトが、忘れられないほど深く心に響いて心が強く動かされること』でした。

しかし、キレイなものを見て心を奪われるのも「感動」だし、心が熱くなるほど興奮することも「感動」。

「感動」と一言でいっても、実にさまざまな「感動」があります。

ただ、様々な「感動」のなかでも、スピーチの「感動」といえば、多くの場合『心にしみる』とか『心温まる』という「感動」を指すのではないでしょうか。

そして、もし「感動」を前述のように考えるなら、「感動」してもらうために必要なのは『退職者に対する優しさや思いやり』だと言うことができると思います。

ということで、以上を踏まえて、いよいよ具体的なコツを3つお伝えします。

感動してもらうコツその1 具体的なエピソードを盛り込む

多くの人は自分がイメージできるコトの方が心が動くと思います。

たとえば、映画などを想像してもらえると分かりやすいと思うのですが、アメリカの貧乏男性がハリウッドスターにのし上がる映画と日本の平凡なサラリーマンが係長になるという映画があったら、どちらのほうが共感できるでしょうか?

たぶん、日本の平凡なサラリーマンが係長になる映画ですよね・・・?

あなたが平凡なサラリーマンだったとしたら、1つ1つのシーンが自分と重なり、心を動かされることもあると思います。

この例から考えてみても分かるように、スピーチの内容が具体的で、退職者にとってイメージしやすいものだと、退職者の共感を呼ぶことにつながり、結果として「心を動かされる(=感動する)」可能性が高くなるのです。

もし、スピーチの内容を具体例として挙げるとすれば、「退職者が会社員として歩んできた歴史を会社の主な出来事とともに振り返りながら、退職者の功績をたたえるもの」が良いのではないかと思います。

そのような、退職者が会社員人生を振り返ることができる内容であれば、スピーチを聞いているときに退職者が自身の会社員人生を思い出すことにつながり、結果として退職者の心に、より響くものになるでしょう。

具体的な内容にするためには、同じ歴史を歩んできた先輩方への調査などを行う必要がありますが、調査した分だけ話に深みが出て、印象深い内容になります。

さらにいうと、退職者に共感されるスピーチの内容が送る側と送られる側、両方にとって共感できる内容であれば、送別会のワンシーンとしても思い出深いものになるのではないでしょうか。

感動してもらうコツその2 心をこめて話しかけるようにスピーチする

見知らぬ人から言われた言葉よりも、親友からの言葉の方が心に響くように、退職者へのスピーチも、事前に用意したセリフを棒読みするのではなく、心をこめて、話しかけるようにスピーチした方が、相手の心に届きます。

できることなら、カンニングペーパーを片手に話すのではなく、少しぐらい間違えても気にせずに、相手の目を見ながら話をするほうが相手は心にしみるでしょう。

また、スピーチはあなたが思っている以上に、早口に聞こえているものです。

退職者がイメージしながらスピーチを聞くことができるように、適度な間を空けつつ、あなたが「少しゆっくりすぎるかも」と思うくらいのスピードで話すようにすると丁度よいかもしれません。

「心を込めて、ゆっくり話しかけるように。」

スピーチのときは意識するようにしましょう。

感動してもらうコツその3 あなたの感情を素直に伝える

あなたの感謝や寂しさなどの感情を素直に伝えるというのも、相手の心に響く、感動的なスピーチにするコツです。

あなたと退職者のこれまでの関係や出来事などを思い起こしながら、湧いてくる感情を素直に言葉にしてみてはいかがでしょうか。

感情を言葉にする例としては、次のようなものが考えられます。

感情を言葉にする例

・ずっと苦労をともにしてきた同期・・・「さびしくなる」
・長いことお世話になった先輩社員・・・「少々不安を感じる」
・中途退職する部下や後輩  ・・・・・「本当に残念に思う」

ただ、あまりにも感情的になって熱が入るあまり、長くなりすぎたり、クドくなりすぎたりすると、せっかくの感動が途中で冷めてしまう場合も・・・。

そのような状況を避けるため、適度な長さになるように意識しましょう。

まとめ:ちょっと時間をかけても心に残るスピーチを用意しましょう

いかがでしたでしょうか?

年度末の季節は、なにかと忙しくてバタバタしがち。

仕事に追われて、ふと気が付いたときには、準備をする時間がなくなっていて、結局スピーチがありきたりな内容に・・・なんてことも。

仕事もモチロン大切ですが、送別会のスピーチは、今までお世話になった方や身近な人に感謝の気持ちを伝える最後の機会です。

・具体的なエピソードを盛り込む
・心をこめて話しかけるようにスピーチする
・あなたの感情を素直に伝える

上記のコツを取り入れながら、ちょっと時間はかかるかもしれませんが、感動するスピーチを用意してみてはいかがでしょうか。

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