いよいよ花粉症の季節を迎えました。毎年この時期になると、目のかゆみやくしゃみ鼻水に悩まされて、「本当にツライ・・・」という方も多いと思います。
一般に広く知られているのは、スギ花粉症ですが、その他の植物の花粉でも花粉症が起きることが知られてきましたね。とりわけ、最近注目されているのが「ヒノキ花粉症」なのだとか。
あのヒノキ風呂でおなじみのヒノキ。
独特の木の香りが人気ですが、花粉症が起きるなんてオドロキだったので、今回はそんなヒノキ花粉症のアレコレについて調べてまとめてみたいと思います。
サクッと流し読み
花粉症になる原因は「lgE抗体」が作られやすい体質
では、どうして花粉所の症状が起きるのでしょうか。そのメカニズムについて少しひも解いていきたいと思います。
花粉症がアレルギー反応により起きるということは、あなたもご存知ですね。このアレルギー反応は、健康な体を保つために欠かせない免疫反応と同じ仕組みといわれています。
免疫反応とは、外部から体内に侵入してくる物質(抗原)に対抗する物質(抗体)を作って体を守ることを指すのですが、この反応が人体にとって不快な症状を生む場合があり、これがアレルギー反応に当たるわけです。
人体は外から侵入してきた抗原に対し、抗体を作って体を守りますが、花粉という抗体に対してはlgE抗体と呼ばれる抗体を作って反応します。
このlgE抗体が、抗原である花粉と反応し、アレルギー症状を引き起こす物質が放出され、目のかゆみや、くしゃみ鼻水といった花粉症独特の症状を引き起こすというワケです。
ちなみに、このlgE抗体が作られやすい体質の人とそうでない人がいるため、花粉症の症状は全員に起きるわけではないということになるのですね。
スギ花粉症の人はヒノキ花粉症にもなりやすい
そんな花粉症ですが、あなたはヒノキ花粉症というのがあるのを知ってましたか?
ヒノキ花粉はスギ花粉よりも少々大きいようですが、その成分が似ているという部分もあり、スギ花粉症の人はヒノキ花粉症も引き起こしやすいのだとか。
ヒノキ花粉の飛散時期は、スギ花粉より約1か月遅く、3月下旬から5月上旬といわれています。
スギ花粉症の時期を過ぎても、アレルギーの症状がおさまらないとか、スギ花粉症季節は過ぎたのに、なんだか花粉症のような症状が出始めたなどという場合は、ヒノキ花粉症を疑ってみるとよいかもしれませんね。
病院ではヒノキ花粉に対するlgE抗体の検査を行うことができますから、そんな症状が長く続く場合は、一度検査を行っておくと安心かもしれません。
ヒノキ花粉症とスギ花粉症の症状などは「ほぼ同じ」
では、ヒノキ花粉症とスギ花粉症の違いはあるのでしょうか。
ヒノキ花粉症の主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなど。スギ花粉症の症状とほぼ一緒で、差はほとんどありません。
ヒノキ花粉は飛散の時期がスギよりも若干遅いため、症状の出る時期が3月下旬から5月上旬と、スギ花粉症よりも1か月ほど遅くなります。そのため、もしあなたがスギ花粉症とヒノキ花粉症の両方の症状がある場合には、2月下旬から5月上旬まで症状が続くことになってしまいます。
また、その対策についても、スギ花粉対策とほぼ同じと考えて良いようです。
花粉の飛散が多い日は、外出を控えたり、マスクやメガネなどを利用して花粉との接触を避ける、洗濯ものは外に干さないなど。あまりにも症状がひどい場合には、耳鼻科やアレルギー専門の医師に相談するのがよいでしょう。
ちなみにいうと、花粉の飛散予報についても、スギ花粉とほぼ同じそうです。
スギ花粉の飛散量が多い年は、ヒノキ花粉の飛散量も多いと予想されるそうです。ヒノキも背の高い樹木ですので、飛散の範囲もスギ同様に広範囲となるようです。
まとめ:花粉症の症状があまりにも長く続くときはヒノキ花粉症かも
今回は、ヒノキ花粉症についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
スギ花粉症だけでもツライ花粉症の季節ですが、その症状があまりにも長く続く場合は、ヒノキ花粉症を疑ってみる必要がありそうですね。
花粉症の症状がおありの方は、薬でその症状を抑えることもできるようですから、早めの対処をオススメしたいと思います。
今回の記事が、あなたが少しでも快適にこの季節を乗り切るための参考になれば幸いです。
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