以前、鯉のぼりを飾る時期についてご紹介しましたが、ついでに五月人形を飾る時期について調べていると、ふと気になる意見を見つけました。
それは、「五月人形は大安に飾ると良い」というもの。
実際、そのとき飾る時期については分かったものの、「大安に飾ると良い」という意見が気になって、ずっと五月人形を飾ることができずにいたため、今の状態では五月人形を飾らないまま、こどもの日を迎えてしまいそうだと思い、調べてみることにしました。
そんなワケで今回は、五月人形を「大安に飾ると良い」というのはホントかどうかということについて、紹介したいと思います。
五月人形を「大安に飾った方が良い」は本当だった
五月人形は「内飾り」と言われ、初節句の時には特に早く飾った方が良いとされているみたいです。春分の日(3月20日)を過ぎた頃から飾り始め、遅くとも4月中旬までには飾った方が良いのだとか。
なんで早めに飾った方が良いのかというと、あまり遅くなると、「災厄の降りかかると言われる節句の時期にかかってしまうから」という理由のようです。
そして、ボクが気になっていた、五月人形を飾る日は「大安」が良いというのは本当のようです。さらに「友引」と「先勝」も良い日とのこと。
ただ、これはあくまでも「できることなら」万事に良いとされる日である、大安の方が良いということであり、必ず大安じゃないといけないということではないようです。さらに、五月人形を購入する日も大安にこだわらないで良いみたいですよ。
昨今の家庭事情から考えると、必ず大安に飾るということはちょっと難しいかもしれません。特にパパとママが共働きだったりすると、気付けば大安を過ぎていたということも間々あるでしょう。
「思いたったが吉日」という言葉もありますから、あまりこだわり過ぎず、都合がつく日に飾ってあげることが、ボクとしては1番のような気がします。大安にこだわりすぎて、ボクのようにずっと飾ることができない、なんていう方がもったいないですよね。
できれば、節句の前日になってあわてて飾るのは縁起が悪いため「一夜飾り」は避けた方が良いと思いますが、あとはこだわらずに都合がつく日に飾ってあげるというスタンスで良いのではないでしょうか。
五月人形を飾るなら「先手必勝」!?
今回調べているなかで、五月人形を飾るなら「先手必勝が良い」という意見を多く見かけました。「先手必勝が良い」というのは、なるべく早く飾った方が縁起が良いという意味のようです。
なぜ「先手必勝が良い」とされるのでしょうか。
これについて、詳しく書いてあるものを見つけることができなかったのですが、どうやら、「先陣の誉れ(早く陣を構えた方が戦も有利になる)」という武家社会の考え方からきているようです。
そもそも、五月人形を飾るようになったのは、室町時代の武家社会で、梅雨に入る前の節句に、手入れを行う目的で武具を座敷に飾ったという風習がはじまりで、江戸時代の町民が、その武家社会の風習にならって、精巧な甲冑を着せた、桃太郎や金太郎の人形を飾るようになったことが現在まで受け継がれているそうです。
ここからはボクの推測ですが、きっとその風習をならったときに、一緒に武家社会にあった「先陣の誉れ」という考え方も取り入れ、現在に受け継がれてきたのではないでしょうか。
まとめ:五月人形を飾るのは天気の良い日がオススメ
今回は、五月人形を飾る時期について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
こうして室町時代の武家社会の風習が、いままで受け継がれているということが分かると、とても感慨深いものがありますよね。
まとめてみると、五月人形は、一夜飾りだけは注意して、できるだけ早く、都合の良い日に飾るのが良いということになります。ちなみにいうと、湿気は人形の大敵なので、天気の良い日に飾るようにすると良いみたいですよ。
今年は、楽しい思い出づくりも兼ねて、こどもの日の由来などを話しながら、五月人形を子どもと一緒に飾ろうかなと考えています。
もしよかったら、あなたも子どもと一緒に飾ってみてはどうですか?
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