足の裏が臭いのは病気のせい!?納豆臭いと言われてもどうしたらいいの?

臭い足の裏を乾燥させる男性

いきなりですが、先日妻からショッキングなひと言を言われました。

まず最初に断っておきますが、一応、毎日お風呂には入っていますし、きちんと靴下も毎日洗濯したキレイなものを履くようにしていますよ。

妻から言われた、そのショッキングなひと言とは・・・

「なんか足から納豆の臭いがするよ。」

というひと言。

最初は、その日だけかと思ってあまり気にせずいたのですが、そのうち、家に帰るたびに毎回言われるようになりました・・・orz

さすがに普段は鈍感なボクもだんだんと不安になり、足の裏が臭いのはもしかしたら病気かも?と思いはじめました。

さらに、いまでは玄関を開けたら真っ先に風呂場に直行し、足を洗ってからリビングに向かうことにしており、ちょっとしたストレスを感じています。

できることなら以前のように、帰ってきたら何も悩まずにリビングでひと休みしたいです。自分の家に帰ってるのにストレスを感じるなんておかしいですよね・・・。

ということで今回はまず、足の裏が臭いのは病気が原因なのかについて調べてみました。加えて、足の裏の臭いの原因と角質の密接な関係についても気になったのでご紹介したいと思います。

もし、あなたもボクと同じような悩みを抱えているなら、正しく原因を理解して一緒に解消しちゃいましょう♪

病気は足の裏が臭い直接の原因ではないが、間接的な原因にはなりえる。

結論から言うと、足の裏が臭くなる主な原因は『ムレ』です。

足の裏は汗腺と呼ばれる汗の出口が集まっているので汗の量が多く、1日あたりコップ約1杯分の汗をかくと言われています。

そして、汗をかいたまま放置していると、革靴や靴下で温められ足が蒸れることにより、足の皮膚の表面に住んでいる菌(常在菌)が増えやすい状態になります。

さらにもうひとつ。足が蒸れていると角膜がはがれやすくなり、垢が出やすくなります。

その垢をエサとして常在菌が必要以上に増えてしまい、たくさん汗を分解をすることで嫌な臭いを出す「イソ吉草酸」という脂肪酸の一種を作リ出してしまうというのが足の裏が臭うメカニズムなのです。

誤解してほしくないのは、常在菌は本来、皮膚を外部の最近から守るためにいるものだということ。

あくまでも、汗臭くなるのは『常在菌の数が増えすぎて過剰に分解をしてしまったから』であり、常在菌がいることが悪い訳ではないのです。

病気は足の裏が臭くなる主な原因ではない。

つまり、病気は足の裏が臭くなる主な原因ではありません。

ただ、病気の種類によっては足の裏の発汗を多くすることで間接的な原因となることがあるのです。

発汗が多くなる病気というと、例えば次のような病気があります。

  • 多汗症
  • 糖尿病や内蔵の疾患

それでは、それぞれについて詳しく見てみましょう。

多汗症とは普段の生活で困るほど汗をかいてしまう病気

『多汗症』は、文字通り汗が多く出る病気ですが、普通の汗っかきのレベルは多汗症じゃありません。「普段の生活に支障が出るほど汗をかいてしまう」場合に多汗症の可能性があります。

実は、日本人のなかで汗で困っていると感じている人は意外と多く、約7人に1人もいるのだとか。でも、「汗っかき」だから仕方ないと考え、実際に病院に行く人は少ないと言います。
厚生労働省研究班の調査結果

では、多汗症が疑われる『普段の生活に支障が出る』とは具体的にどのような場合なのでしょうか。

これについて調べてみたところ、次のような場合を指すようです。

  • 特に運動をしたり汗をかくようなことはしていないのに玉のような汗が出る。常にハンカチやタオルを持っていないと不安。
  • 服にはすぐ汗ジミができてしまうため、気になって着たい服を着ることができない。
  • 汗で仕事の書類や学校のプリントなどがふやけたり破れたりしてしまって仕事や勉強に集中できない。
  • 自分の汗が原因で周りの人の目が気になり、人間関係をうまく築くことができない。

多汗症のなかには、足の裏だけ多くの汗をかく「足蹠多汗症(そくせきたかんしょう)」という種類もあります。

多汗症の原因には、ガンや結核といった発熱を伴う病気であったり、薬の副作用であったり、交通事故などにより脳や神経が傷つくことであったりなど、本当にさまざまです。

「汗っかき」と思えるレベルであれば、そこまで気にする必要はないでしょう。

ただ、上記の例のように普段の生活に支障が出ていて悩んでいるなら、皮膚科や多汗症の専門外来などで相談してみることをオススメします。

ストレスにより足の裏が臭くなることも。

極度の緊張や不安、環境の変化といったストレスにより、自律神経が乱れることが発汗につながり、足の裏を臭くすることもあります。

こうしたストレスを原因とする発汗は「精神性発汗」といい、多汗症とは異なるものです。

ただ、ストレスを原因として発汗につながっている場合は、汗が出ることがまた不安が大きくなりさらに汗が出てしまうといったように悪循環になる恐れがありますので注意が必要です。

この場合は、その悩みの深さなどにより、ストレスの原因となっている不安や環境などを潜在意識のレベルから解消するのか、また手術により多汗をまずは解消するのか、専門家や医師による高度な判断が必要となります。

そのため、もし少しでもこのような深い悩みをお持ちなのであれば、できるだけ早めに専門家や医師に相談されることをオススメします。

糖尿病や内臓の疾患

糖尿病や内蔵の疾患など、免疫力が低下することで足の表面にいつもいる菌が増えすぎることを防止できず、過剰に菌が増えてしまうことも足の裏を臭くする原因となります。

また、その場合には口臭や体臭など、足の臭い以外の臭いも気になる状態になるのだそうです。

そのため、明らかに原因がわかっているなら別ですが、もし足が臭いだけであれば、まずは前述した多汗症を疑った方がよいのかもしれませんね。

大きな誤解。水虫は臭わない!?

ボクは最初、水虫を疑っていたのですが、それは大きな誤解でした。白癬菌(はくせんきん)という水虫の原因となる菌はそもそも臭わないのだそうです。

どうして水虫になったとき、臭いと感じるのかというと、水虫になるときは、足が『ムレ』ていることが多いから。

足が『ムレ』ている状態は、前述のとおり、足の裏が臭う原因となる常在菌が繁殖する状態です。

そのため、水虫そのものを治すのなら治療が必要となりますが、足の裏の臭いだけを解消したいのなら、足を清潔に、ムレないようにすることが先決なのです。

角質も常在菌を増やす原因になる!?

実は、角質が足の臭さに関係すると言われますが、それは本当です。
その理由とは『角質が常在菌のエサになるから』

正確にいうと、足が蒸れると角質層がはがれやすくなり、はがれた角質である「垢」が常在菌のエサになり、常在菌が増える手助けをするのです。

じゃあ、角質を全部取り除けばいいのかというと、それは違います。

角質は、外側から受ける刺激から肌を守るバリアとしての機能や外部から異物が侵入するのを防いだり、身体の内部から水分が蒸発するのを防いで保湿したりといった重要な役割を果たしています。

そのため、取り除く場合には余分な角質だけを取り除く必要があるのです。

仕事柄、長時間立つことが続いたり、足のサイズに合っていない靴などを履き続けていたりすることで角質は厚くなり、余分な角質が生まれてしまいます。

そのため、立ち仕事をされている方などであれば角質を取り除いてみるとよいかもしれませんね。

ただ、角質を取り除こうと思ったら、真っ先に思いつくのは軽石やヤスリだと思いますが、軽石やヤスリだと必要な角質まで削ってしまう恐れがあります。

最近は、肌に優しい素材で、削らずに不要な角質だけをはがすジェルやローションを使用したケミカルピーリングなどの方法もあります。

なかには、パッチテストやリトライ制度など、はじめてでも安心できる商品もありますので、なるべくこういったものを使用するとよいのではないでしょうか。

角質とは?

人の皮膚は、下図のように「表皮」「真皮」「皮下組織」の三層からできています。

皮膚組織の三層構造

そして、さらに一番外側の層である「表皮」も四層からできています。

表皮の四層構造

この「表皮」は、約1か月ごとに古いものから新しいものへと入れ替わります。そのため、基底層(きていそう)が一番新しく、外側にいくにつれ順番に古いものとなっています。

そして、この「表皮」のなかで一番古い最も外側にある層が「角質層」で、ほとんどが死んだ細胞だと言われますが、ここにあるのが『角質』です。

なお、蛇足ですが、垢と角質は何が違うのかというと、新しいものと入れ替わるために剥がれ落ちた角質のことを「垢」と言います。

まとめ

今回は足の裏が臭くなる原因について紹介しました。

もう一度おさらいをすると、足の裏が臭くなる主な原因は『ムレ』でしたね。

ただ、病気や薬の副作用、ストレスなどが原因により自律神経が乱れる多汗症や糖尿病や内蔵疾患などの病気により免疫力が低下して常在菌が増えすぎている場合もあるということでした。

今回調べてみて、足の裏の臭いをなくすためには、まずは足の裏の『ムレ』を解消して清潔に保つことが対策につながるということがわかりました。

ボクは、できるだけ早く妻から足が納豆臭いと言われないようにしたいと切実に思っています。毎日をストレスフリーに生きたいです・・・。

もしボクと同様にあなたもお悩みなら、まずは足の裏の『ムレ』をなくすようにしてみましょう♪

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